『蒼い月』
無限に広がる宇宙
そこはかとなく感じる力
疲れた時には
ただただ
空を見上げる
目には見えない
雲の向こうを想像し
思いを巡らす
自分の存在が
どれだけちっぽけなものか
思い知る瞬間
それは虚しさではなく
心が解き放たれる瞬間でもある
なぜなら
そんなちっぽけな自分の
苦悩なんて
やっぱりちっぽけなもの
だとしたら
そんなに悩むことはない
空から受けとる見えない力は
言葉にならない
壮大感
それを全身で受け止める
ただただ
その瞬間が好きだ
だから今日も
空を見上げる
目次
『蒼い月』
この作品は
少し前に描いたもの。
ずっと眠っていて
やっと光を浴びた。
私の作品は数日かけてじっくり仕上げていく。
この絵も、
最後の流木を合わせるのに時間がかかった。
自然のものなので
決まった形がなく
自分のイメージに合ったものは
なかなか見つからない。
逆に、一回でピッタリくるときもある。
そこに面白さも感じる。
私の作品には
月がよく出てくる。
そして、
青や緑と言った寒色系を
使うことが多い。
初めは意識していなかったが
最近自分の作品を振り返り
無意識のうちに表現するものが
似通っていることに気付く。
これが私の個性なのだろう。
もっと違う色合いを出していくのもいいが
自分を追求していく
それも悪くないなと
これからの作品作りの方向性を模索している。
ここで私も好きな『あお』について
簡単に触ふれておく。
青・碧・蒼の違い
『あお』にも色々な表現がある。
「あお」には緑色などの寒色全体を指して
用いられることがある。
青
ブルーの総称で常用漢字。
色の名前で藍色や緑、水色などの青系統の総称。
真っ先に思い浮かべるのは「青空」。
よく澄んだ空の色など、落ち着いた感じを受ける色。
信号機の色が緑なのに「あお」というのは
古い使い方の名残と言われている。
例文
・真っ青な顔いろをしている。
・澄み切った青い空。
蒼
伝統色はグリーンに近い。
草木が茂るさまを表す言葉。
木の葉や海、空や顔色、古びた様子。
深い青色。
目立たない色や灰色などの寒々しい色を意味するとも言われている。
例文
・怖くて顔が蒼ざめる。
碧
グリーンに見えるブルー。
青みがかった緑色のこと。
ブルーとグリーンの間のようなイメージ。
碧や緑色の玉を「碧玉」、青緑色の水を「碧水」などと表現する。
例文
・碧く滑らかに光っていた。
・碧い石をちりばめたように煌めく星空。
おすすめの本
絵を描いてみたいけど
何を使えばいいんだろう・・・
そんな疑問を解決!
初心者にもわかりやすく
基本の画材を説明。
まずはここから始めてみては!
藍より青し
「藍より青し」
という言葉がある。
語源は、勧学篇の言葉
「碧は藍より出でて
藍より青し」。
意味
「弟子が師匠の才能を超える」
という意味。
「藍より青し」は、
教える立場にある師匠の技量や能力を超えることを
たとえたことわざ。
「染料に用いる藍草は、
布を染めると原料の藍草より
鮮明な青になる」
ことからきている。
例文
・教え子の多くが、「藍より青し」で
私の技術力を超えるレベルに達した。
弟子が師匠を超えることは、
「よき師匠であった証」
超えられることは、喜ばしいことでもある。
職場で使う時には、
「恥」ではなく「誇り」をもって使うべき言葉。
おわりに
一つの色にも
たくさんの意味や使い方がある。
「あお」一つとっても
今回取り上げたものにとどまらず
細かく分類すれば、色の表現は限りない。
その色を選びながら
表現していく面白さ
幾重にも広がる世界
絵画にはそんな深さもある。
色の観点から
鑑賞する。
それもまた一つの楽しみかたなのだろう。
Gallery Bizu、minneのサイトにて
展示販売中。
最後までお読みいただきありがとうございました。
↓↓Youtube「黒豆くんの高原生活」もみてね♪