久しぶりにカフェをテーマに。
2008年にオープンしたカフェ。
これは以前愛知県でお店をやっていた時の話。
想定以上に繁盛し嬉しい悲鳴の反面問題も・・・。
そう、スタッフが必要になった。
当初の予定では、平日は母に手伝ってもらい二人で回す。
土日祝日は弟と友達のお母さんに入ってもらう。
そんな感じでいけると思っていた。
しかし甘かった。
平日ももう一人いないと厳しい。
ということでスタッフ募集をすることに。
目次
・スタッフ募集
とは言っても、
バイト募集広告などを出すとお金がかかる。
とりあえず店頭に張り紙をした。
ありがたいことにすぐに問合せもあり、
平日働いてくれる主婦が見つかった。
その後土日中心の学生アルバイトを探していると
一本の電話が。
『もしもし、バイト募集の張り紙を見てお電話したのですが・・・』
と丁寧な女性の声。
簡単に用件を話し面接の日程を決める。
高校生のようだった。
そして最後に、
『男の子でも大丈夫ですか?』
と。
え??電話の人はお母さまだったのね。(;^_^A
それにしても自分のバイトの問い合わせを自分でしないなんて
大丈夫かな・・・と不安がよぎった。
*面接当日
そして、面接当日現れたのは・・・
大柄な男の子。
そして声を聞いて驚いた。
そう、問い合わせをしてきたのも本人。
そういえばこの子・・・
時々お店に来てくれていたお客様。
見た目は男の子なんだけど、しぐさや声が可愛くて
どっちなのかな・・・って思ってた(;^_^A
とっても落ち着いたかわいらしい声の男の子。
やはり、電話だとよく勘違いされるので、
男の子でもいいですか?って確認したらしい。
私の勝手な勘違い。
でもほんと思い込みって怖い・・・
とてもいい子だったので採用した。
日焼け止めクリームを塗っての通勤
いつも鏡で身だしなみに抜かりなく
ほんと乙女ごごろ
きっと私より女の子らしかった。
そんな初期のことを思い返すと
懐かしい。
振り返ってみると本当にたくさんのスタッフと働いた。
そしてそれ以上に面接の数をこなした。
ありがたいことに、
12年間張り紙だけでスタッフ募集できた。
*私のスタッフ採用基準
私の採用基準としては
まず、電話での印象。
言葉遣い、話し方、声色。
ある程度の条件を簡単にお話しして
後日面接に来てもらう。
第一印象で私の心は決まる。
それは後から振り返ると大体間違っていなかった。
見た目の印象、しぐさや話し方、受け答え。
それは自然と人柄を表していた。
*経験者は採用しない!?
飲食店での勤務経験がある人は、
すぐから戦力になるかもしれない。
しかし私はあまりそういう人は採用しなかった。
そこでのやり方が身についていて、
時間がたつとその習慣が出てきたり、
やはり若干自信の表れが態度に出る。
もちろんそんな人ばかりではないが
『私できますから』
その雰囲気は先輩スタッフも教えにくさを感じる。
私自身が全くの素人から始めて
たいした修行もしてないので
自信がなかったのもあると思う。
未経験者を採用することがほとんどだった。
一から覚えるため、とても時間はかかるが、
基礎からしっかり身につき
成長したら大きな戦力となる。
また、次の世代に指導するときにも、一から学んできたことを
丁寧に教えることができる。そんな気がする。
*大切なのは空気感
そして何よりフィーリング。
自分と合うかどうか。
毎日一緒に働くということは、
それだけ同じ空間同じ時間を共有する。
だからとても大切なこと。
そしてそれはお客様に対しても同じこと。
私が接して、不快感を感じる。
ということはそれはお客様も感じるかもしれない。
少なくとも
お店の常連さんになってくださるのは、
私のお店の空気感を
気に入ってきてくださるお客様。
その空気感と違う場合、
やっぱりあまり好ましくはない。
仕事は完ぺきにできなくても
覚えるのが多少遅くても
やはり接客業にとって物腰の柔らかさ
笑顔と丁寧な言葉遣い
これが自然にできること
*私の店のスタッフ達
うちのお店のスタッフたちは
皆、本当によく動き、仕事をこなす。
その上で、接客も丁寧。
何より、お店を愛し、
お客様にも愛していただきたいという思いが強い。
そこに新しい人が入っても、
やはりその空気の中で
同じように育っていく。
・最後に
お店にとって、
スタッフの占める割合は大きい。
どれだけ美味しい料理が出てきても
愛想の悪い接客では味も半減する。
また来たいと思えなくなる。
そんなお店もたくさんある。
だからこそ、重きを置きたい。
スタッフの採用。
また違う機会に
スタッフとの関わり方など
綴ろうと思う。
最後までお読みいただきありがとうございました。