珈琲屋美豆 GalleryBizu

伊豆高原への移住・カフェ経営・伊豆の観光情報など、その時々の思いで言葉を紡ぐ雑記ブログ。

【カフェ経営】【移住】店舗を貸す。オーナーの引継ぎ。看板を守るために。新型コロナウイルスの影響はここにも。

愛知県から静岡県への移住が決まり

当時愛知県で経営していたお店を一体どうするか

いくつかの選択肢の中から

一番いい方法を考える。

 

しかし、世の中そんなに甘くはない。

自分が思い描くような道筋通りにはなかなかいかない。

 

2018年12月末に引っ越しを控え

その時2か月前。

 

今振り返っても壮絶な

その2か月間を振り返る。

 

 今回はこの記事の続きを綴っていく。↓

www.bizucafe.com

 

 

 

目次

 

お店の行く末

自分がここまで築き上げてきた大切なお店。

だからこそ思い入れも強い。

いい形で残していきたい。

そんな思いでとにかく動いた。

 

借り手を探す

なんとか借り手を見つけるべく

色々な所へ声をかけ

返事を待つ。

 

しかし、なかなか見つからない。

 

そんな中、

弟の親友から思いもよらない言葉をもらった。

「僕がやりたいです!」

と。

 

まさかの言葉。

 

本気なのか?

 

とはいうものの、

全くの未経験

お店なんてできるのだろうか・・・

 

学生時代から

よく私の家に来ていた。

その為、彼のことは良く知っている。

 

ちょっと任せるには不安な所も・・・

そんな感じだった。

 

彼の思い

彼の考えとしては

今のお店をそのままの形で残したい。

 

全くの未経験で

右も左も分からない。

また、このお店は家族でとても気に入っていて

思い入れが強い。

だからこそこのままの形で残したい、と。

 

店名も、やり方も、メニューも

つまり、店長だけが変わる

ということ。

 

確かに、現状お店はとても順調。

たくさんの常連客もいる。

 

だとしたらそのまま続けることが

本来一番いい方法

だということは

私も分かっていた。

 

しかし・・・。

 

私の思い

自分のお店。

この看板が独り歩きすることが

どうしても嫌だった。

 

自分が知らないところで

このお店が今までと同じように

存在すること。

 

本来は喜ばしいことなのかもしれない。

しかし、自分がそこにいてこそ

このお店はこのお店としての価値が生まれる。

私あってのもの。

そういう信念の元、ここまで歩いてきた。

 

こだわりも強い。

自分の色に染まったこのお店。

そこは譲りたくない。

 

だから誰にも任せず

ひとりで全てこなしてきた。

 

また、自分が中心だったので

マニュアルはない。

 

レシピも自分の感覚。

 

その為、このまま引き継ぐとしたら

全てをマニュアル化する必要がある。

 

想像したこともなかった。

 

想定していたら、少しずつ準備もしていただろう。

しかし、全くその選択肢は考えていなかった私。

 

 しかし

この時点での選択肢はもうない。

時間もない。

 

とても悩んだ。

 

が、他の選択肢を模索する余裕はなく

すでに疲れ切っていた私。

 

移住への時間も刻一刻と迫っていた。

 

ここは彼の熱意を信じて

思い切ってみるか

と、決断した。

 

研修

時間がない。

とにかく私がここを離れる前までに

全てを伝授しなければいけない。

 

ということで10月の終わりから

研修を始めた。

 

一体何から始めよう・・・。

 

まずは

自分の感覚でやっていたレシピを

全てノートに起こす作業。

これが大変だった。

 

誰が作っても同じ味にならなければいけない。

全ての分量を細かく記し、記録していった。

 

それから、自分にピッタリつかせて

どういう動きをしているか

実際に見ながら、動きながら

教えていった。

 

微妙なタイミングは

肌で感じて覚えるしかない。

 

また、1日の流れを覚える中で

在庫の管理から仕入

シフトの組み方、とにかく全てのことを

私の行動と共に教える。

 

包丁すらうまく使えない

ケーキなんて焼いたことがない。

 

とにかく不器用で

何をやってもとても綺麗な出来とは言えない仕上がり。

この先上達していくのだろうか・・・。

 

日々積み重なる不安に

私も彼も押しつぶされそうになりながら

とにかくがむしゃらに

それでいて一日一日を大切に

こなす毎日。

 

そんな状態の中

12月には独り立ちしてもらうために

1か月でどこまでいけるか・・・。

 

そんな11月だった。

 

慣れない仕事に

私よりも若い彼でも

かなり心労が溜まり

「少し休憩してきます」

と言って出て行って

何時間も戻ってこなかったり・・・

寝ちゃうんでしょうね(;´▽`A``

 

 

それでも本当によく頑張ってくれて

なんとか12月からは一人で任せられるまでに

成長してくれた。

 

もちろんまだまだ全然未熟。

ヒヤヒヤしながら

手探りの状態だったが

元々いたスタッフが上手くサポートしてくれたおかげで

なんとか形になってきた。

 

そう、今まで一緒に働いてくれたスタッフ。

彼女たちにも、彼をサポートできるように

色々なことを教えた。

 

今まではホールの仕事しか任せていなかったので

ドリンクの入れ方から、フードメニューの盛り付け

在庫の管理など。

少しでも彼の負担が減るように

周りも固めていった。

 

ありがたいことに

スタッフは皆、このお店を愛し

大切にしていきたいという思いで

本当に良く働いてくれる人たちばかりだった。

 

お客様のことを一番に考えた心配りもできる

本当に素晴らしいスタッフに

今までも、これからも支えられるんだなと

改めて感じた。

 

クオリティーを守る

どうなることかと思っていた私のお店。

結局、はじめの考えとは大きく変わってしまったが

お店を借りてもらうと言う意味では

良かっただろう。

 

ただ問題なのはこれから。

 

そのままの店名で続けるということは

クオリティーを維持すること

それが一番大切で、大変なこと。

 

お客様にとっては

同じお店。

オーナーが変わったことも気付かない人もいる。

 

その中で、

「最近質が落ちたよね」

「なんか変わったね」

そんな風に言われることだけは

避けたい。

 

お客様は敏感なので

少しの変化に気付く。

 

同じ店名でやっていくということは

そのブランドをしっかりと守ってもらわないと困る。

 

その為、お店の看板を守る

そこを一番強くお願いした。

 

もちろん、より良くしていくために

新しいことを取り入れたり

少しずつ彼の色に染まっていくことは

喜ばしいこと。

 

「オーナーが変わってから良くなったね」

そんな風に言ってもらえたら

それは何よりのこと。

 

そうなっていき、

これからも長く愛されるお店として

残って欲しい

それが一番の願いなのだ。

 

そして、看板を残すというこ

もう一つ問題が。

 

私がお店を離れてからも

完全に任せられないという状況が生まれた。

 

全く違うお店としてやってもらえたら

ただの大家さんとして、管理するだけでよかったものが

まさかの展開に重要な任務が増えた。

 

お店を守るために

既存のスタッフを守るために

陰ながら助言し、お店のクオリティーに対して

目を光らせる。

そんな役割を担うこととなった。

 

しかしながら

自分のお店が消えることなく

残ったことは嬉しくも思う。

 

今でもお客様に愛されているという様子を見ると

とても誇らしく、そして力を貰う。

 

私も頑張ろう!と。

 

現在

新型コロナウイルスの影響で

愛知県のお店もかなり厳しい状況に陥っていると

連絡が入った。

 

オーナーが変わり

1年数か月。

やっと流れをつかみ

軌道に乗ってきた矢先のこと。

 

今が踏ん張りどころ

 

とにかく乗り切るように

気持ちを強く持っていこうと

励ますことしかできない。

 

伊豆高原の珈琲屋美豆も

営業自粛中。

 

www.bizucafe.com

 

共倒れになってしまわぬよう

今はとにかく

早く穏やかな日常に戻ることを

静かに祈るしかない。

 

 

 

おわりに

人生には思ったようにいかないことがたくさんある。

その度に悩み、苦しみ、挫折を味わったりしながら

乗り越えていく。

 

きっと順風満帆な人生よりも

たくさんの壁を乗り越えて見つけた道のほうが

楽しいんじゃないかな

最近はそんな風に思う。

 

と言うか

そう思ったほうが

生きやすい

と言ったほうがいいかな。

 

どうせ同じ人生を生きるなら

楽しんだほうがいい!

 

まだまだこれから

きっとたくさんの困難にぶつかるだろう。

だとしたらその度に

解決していけばいい。

 

今できることを

精一杯やるだけ。


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そう

今を生きる!

 

これが私の生き方。

これまでもこれからも。

 

今、大変だった時を振り返って

笑顔でいられる。

 

どんなことも

全ていつかは思い出に変わるから。

 

今は今を大切に!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。