珈琲屋美豆 GalleryBizu

伊豆高原への移住・カフェ経営・伊豆の観光情報など、その時々の思いで言葉を紡ぐ言の葉ブログ。

名前という証。カフェ経営の中で感じた、名前を呼ぶということの持つ意味。

『名前』

 

それは

みんな持っている

大切な


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最近そんな風に思う

 

目次

 

名前

 

誰にでも名前はある

 

生まれた時から

共に生き

そしてこれからも

共に歩んでいく

 

名前を聞く

 

お店の常連客である

画家の谷川晃一先生が

時々私に聞くのだ

 

「何ていう名前だったかな?」

 

何度も聞かれるが

忘れてしまうようで

その度に確認される

 

そこまでして

覚えなくてもいいのに(笑)

 

 

愛知県から静岡県へ移住して

違和感を感じたことの一つ。

 

 

それはお客様が

名前を知りたがるということ。

 

 

愛知県で喫茶店をやっていた時

誰一人名前を聞いてくる人はいなかった。

 

 

というのも

 

大体喫茶店だと

「ママ」

と呼ばれる

 

もしくは

屋号であるお店の名前

 

 

今で言うと私なら

「びず」さん

と。

 

 

それが当たり前だった。

 

 

だから

お客様はもちろん

近所の人、下手したらスタッフまで

本名を知らない

という状態だった。

 

 

しかし

ここ伊豆高原でお店を始めてから

来る人来る人

名前を聞いてくる

 

 

私は

お店の名前で呼んでくれたらいいのに・・・

 

 

と少し戸惑いながらも

とりあえず伝えるが。

 

 

もちろん相手も名前を名乗る。

 

 

それはありがたいが

私は人の名前を記憶することが苦手なので

ちょっと困る。

 

だから

愛知県にいる時も

お客様の名前をお聞きすることは

ほとんどなかった。

 

名前を呼ぶということ

 

谷川先生が

ふとこんなことを語った

 

「名前を呼ぶことって大切なんだよな

 呼ばれると、知っててもらえたことが嬉しいし

 それだけで少し近づける気がする

 

 どこかで偶然会った時に

 名前を呼ばれると、とても嬉しい気持ちになる

 だから、名前を知ってることは大切なことなんだ。」

 

と。

 

確かにそうだな。

 

 

ただ、

「こんにちは」

と言われるより

「びずさん、こんにちは」

 

って言われると

とても親近感を感じる。

 

 

これはTwitterの中での

挨拶の時にも感じる。

 

 

ただの

「おはよう」だと

 不特定多数に向けられたような感じが

 

「びずさん、おはよう」だと

 自分に向けての明確なメッセージとなる

 

 

なんとなく言葉の重みが変わる気がする。

 

 

あ~、名前を呼ぶことって

大切なんだな

 

そんな風に

最近感じるようになった

 

言葉を交わす

 

人と人が

言葉を交わすこと

 

顔も名前も知らなくても

心を通わせることはできる

 

だから必ずしも

名前を知る必要はないとも思う

 

ただ

繋がりを深めていく上で

それは一つの大きな存在であることは間違いない

 

名前という証

 

この世に生まれてから

共に生きてきた

自分の名前

 

もっとこんな名前だと良かったのに

って

自分の名前が嫌だなって思ったこともある

 

でも

これからも共に過ごしていくこの名前

好きでいようって

思うようになった

 

最近は

仕事の時はびずでいることが多い。

 

不思議と気合が入る。

 

人格まで変わるような

どんどん作り上げられていく

「びず」像

若干戸惑いながらも

 

びずであることに誇りを持って

生きようとも思う。

 

 

名前という鎧をまとうことで

今までできなかったことも

できる気がしたり

 

 

少しだけ勇気が湧いたり

 

なんだか不思議だけど

 

とても大切なんだなと思う

 

名前は自分の証

 

 

色んな思いを重ね

そんなことを

強く感じるようになった

 

おわりに

 

この辺りに住む人が

なぜ皆名前を知りたがるのか

いまだに私は戸惑ってしまうが

 

それが本来は

普通のことなのかな

と思うようになってきた

 

自分がいた環境の中で

そこの文化に慣れ親しむと

新しい環境での違う文化に

しばし違和感を覚えることがある

 

きっと

ずっと同じ世界にいたら

気付くことはなかった

ほんの些細なこと

 

今はそれを発見することが

なんだか楽しい

 

そして

たくさんの人と触れ合う中で

色んな考え方を知り

その度に刺激を受ける

 

自分がどれだけ

小さな世界にいたのか

 

自分の常識が

どれだけ狭かったのか

 

まだまだ

これからだな

 

そんなことを思う。

 

 

今回のポストカードをはじめ、

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オーダーも承っておりますので

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最後までお読みいただきありがとうございました。