コーヒー豆
私たちが目にするコーヒー豆は
こんな感じ。
普段見なれた茶色いコーヒー豆になるまでには
たくさんの工程を経ることになる。
今回はそんなコーヒー豆の長い旅路を
簡単に説明していこう。
目次
コーヒー豆の旅
コーヒーの実は小さなサクランボのような感じで
種の部分以外の作りは、
どの種のほぼ似たようなもの。
コーヒーは豆と言っても
コーヒーの実の中にある種子のこと。
種子なので、その周りには皮や果肉がある。
私も昔は豆なのか、実なのか
そのままの形で木に成っているのだと
思っていたσ(^◇^;)
コーヒーチェリー
A.種子
コーヒーの生豆。
加工されることでコーヒーとなる。
B.銀皮(シルバースキン)
生豆についた状態で輸送されるが
焙煎時に燃えたり剥がれたりする。
C.パーチメント
種子の外側の保護層。
お米で言うと玄米にあたるところ。
D.ミューシレージ
果実を取り除いた後に残る
糖分を含む粘膜質の層。
E.果肉
チェリーと呼ばれる部分。
実が少ない為、食用には向かないが
ほのかな甘みを感じる。
生産処理
生産処理の方法は
世界各国で異なるが
主にはドライプロセスと
ウェットプロセスが
用いられる。
ウェットプロセス
①水にコーヒーチェリー入れる。
虫食い豆や未熟豆は水に浮く。
沈んだチェリーにも未熟豆がある為
取り除く。
②コーヒーチェリーをパルパー(果肉除去機)
にかけ、果実の外側の層を取り除く。
➂ミューシレージが付着したままの豆を
重さで選別する。
④二つの工程に分かれる。
ナチュラル
甘いミューシレージに覆われた豆を
天日乾燥する。
7~12時間ゆっくり乾燥させる。
急速に乾燥させると、欠点豆が生じ
賞味期限が短くなる。
ウォッシュド
タンクの水につけたまま
12~72時間発酵させ
ミューシレージを分解して取り除く。
ミューシレージを完全に除去し、
ぬめりがとれたパーチメントコーヒーを
天日乾燥させる。
欠点豆を手作業で取り除く。
⑤各処理工程を経て、コーヒーチェリーは
2か月ほど寝かせてから脱穀される。
⑥脱穀機によって
外皮や果肉、パーチメント、シルバースキン
などが取れ、グリーンコーヒー(生豆)
となる。
⑦コーヒー豆を、機械または手作業で
品質ごとに分別する。
比重・サイズ・色による選別。
⑧1袋60~70㎏の麻袋に入れられ
コンテナで船積みされる。
2~4週間かけて世界各地の消費者のもとへ
届けられる。
ナチュラルとウォッシュド
私たちが飲みなれているコーヒーのほとんどは
ウォッシュドのコーヒー。
スッキリとしていて、くせが少ない。
一方、ナチュラルのコーヒーは
ウォッシュドよりも甘みがあり
複雑な風味が生まれる。
熟成したワインのような風味やコク。
酸味が低くなるため、珈琲が苦手な方にも
おすすめ。
おすすめの商品
こちらは、
5種類のコーヒーが飲み比べできるセット。
1.ブラジル ダテーラ農園
品種:ムンドノーボ、カツーラ、他
精製:ナチュラル、パルプドナチュラル
2.ボリビア プマプンク農園
品種:ティピカ
精製:フルウォッシュド
4.ケニア カリアイニAB
品種:SL28,SL34,Ruiru11
精製:ケニア式(ウォッシュド)
5.エチオピア ブク・ハンベラ農園
品種:74110,74112
精製:ナチュラル(サンドライ)
と、様々な農園の違った製法を味わうことができる。
コーヒーの長い旅路を知った上で飲んでみると
また格別であろう。
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おわりに
普段何気なく口にしているものも
元をたどれば長い旅を経てきているものばかり。
そこを考えると
物事に対する
見方が違ってくる。
こんな風に、
成り立ちを知ることは
生活の中で大切なことだと
改めて感じた。
最後までお読みいただきありがとうございました。