前回のテーマで
そんな話をしていて思いだした。
そういえば色々あったな・・・と。
そこで地元工務店とのエピソードを１つ。
私が思う
地元の工務店と言えば
地元密着！すぐ駆けつけてくれる。
そこがいい所。
蛇口の調子が悪い！
と言えばすぐ水道工事の人が見に来てくれる。
戸のしまりが悪い！
と言えばすぐ建具屋が見に来てくれる。
確かにそうなのだが・・・。
愛知県でお店を建てた時の話。
今回の伊豆高原の時と同様に
地元の工務店を利用した。
大手ハウスメーカーを利用したことがない私。
そちらのことは良くわからないので何とも言えないが
私の体験談を元に書いていく。
愛知でお店を建てた時の工務店
とても人が良く、親切。
お店もしっかりとした作りで
ほぼ理想通り建ててくれた。
もちろん細かいことを言えばキリがないが。
そして、何よりコスパも良かったと思う。
それに１０年以上経ったが
ぱっと見古さを感じず、
『まだオープンしたばかりですか？』
なんてお客様に言われることもある。
お店自体はとても気に入っている。
しかし問題は・・・
とにかくルーズなのだ。
用事があり連絡をする。
とても対応はいい。
すぐにでも来てくれそうな口ぶり。
でも
なかなか来ない。
忘れているのかなと
再度連絡をする。
数日してやっと来る。
その繰り返し。
関係者に聞くと
『あそこはそれだけが問題なんだよね・・・』
と。
そのルーズさは業界の中では有名だったのだ。
皆が言う。
『そう思って付き合うしかないんだよ。
人は悪くないから。』
確かにね、腕はいいし、リーズナブル。
これを他の業者に頼めばとてもこの金額では無理だろう。
それにしても・・・。
１番信じられなかったこと
少し前にお店の玄関から
ねじが落ちてきた。
使っている分には支障がなかったので
とりあえずついでの時に聞いてみようと
思っていた。
ある日、ほかの用事でお店を訪れていた社長に
そのことを伝えると
『それはいけない！！すぐに見に来させます！！
明日来ます！！』
と。
そして次の日。
来ず。
また次の日も来ず。
それから１か月、２か月と過ぎ・・・
いまだ来ず。
特に不便はなかったし
それから何年か経ってる現在も問題はない。
本当はちゃんと見てもらはないといけないのだろうが
もう頼む意欲もない・・・。
それよりも
何故、自分から
『明日来る！！』
と言っていた人が
来ないのか。
私には考えられない。
商売をやっていく上で
時間や約束を守ることは最低限のルール。
と言うか、人として当たり前のこと。
しかし
それができないにも関わらず
ちゃんと仕事の依頼は来ているし
長い付き合いの人もたくさんいる。
やはり人柄なのだろうか。
現に私も、そんな社長と長く付き合っている。
私はとてもせっかちな性格。
時間にルーズなのは許せないし
その度にすごくストレスがたまる。
何かあるたびに連絡するのが億劫になる。
何度か真剣に怒ったこともある。
しかし結局自分が疲れるだけ。
何せ、愛想はいいし、人当たりもいい。
怒る気力が萎えるくらいに。
そしてたどり着いた結論
そういうものだと思って付き合おう。
会う約束は・・・
会いたい時間の１時間前くらいにしておけば間違いない。
大体お昼過ぎと言っていて
夕方に来る感じなので。
急を要するときは・・・
社長ではなく奥様に連絡する。
そのほうが確実なことが付き合っていくうちに分かった。
そうやってうまくやっていく道を選んだ。
お店を建てる前に
何度も打ち合わせをし、信頼関係を築いた。
だからこそ、成り立った関係なのだと思う。
これが大手の会社だとそうはいかないだろう。
こんなルーズな社員なら問題だろうし
会社なら信頼関係云々の前に
常識的に問題あり。
長くは続けられないだろう。
これが地元の個人工務店ならではのことかもしれない。
問題もあるが、人と人との関わりが強い。
だから私はそういう地元密着のお店が好きだ。
社会にはいろんな人がいる。
合う人合わない人。
考えが違う人理解できない人。
それを排除するか歩み寄るかは自分次第。
もちろん排除したくてもできない状況も多い。
私の場合のように、家を建て、
メンテナンスで長く付き合っていかなければならない。
もちろん業者を変えてもいいが、
その分お金はかかるし、
やはり建てた人だからわかる構造面のこともある。
常にいがみ合っていても、いいことはない。
トータルで考えて、
私はうまく寄り添う道を選んだ。
頭で考えれば色々理由を付けるが
根本的には
人として
その社長のことが
好きなのだろう。
ある意味すごく出来た人だと言えるのかもしれない。
ミスをカバーできるだけの人間力。
かっこよく言えばそれが備わっていたのかもしれない。
そんな風に人を引き付ける魅力。
身につけようと思っても
簡単にできることではない。
持って生まれた素質のようなものとも言える。
しかし、少なからずそういう人と接する中で
感じ、学ぶことも多い。
私もそんな人間力を身につけ
人として魅力ある存在になりたい
そんなことをを感じた
『地元工務店とのエピソード』
最後までお読みいただきありがとうございました。
