蔵みたいな古民家風カフェ
私のイメージするお店像
イメージを形にするべく打ち合わせの日々。
建前が終わり、少しずつ形になってきた私のお店。
どんどん現実味を帯びてきた。
建設が進むと同時に、今度は色決め。
大体の感じはここまでの打ち合わせで相談していたが
細かい素材や色合いは
建物が形になってきてから決めた。
外壁、内壁、床、屋根。
大まかに言うとこのあたりの色を決めると
全体は決まる。
私の好きな色は
青系とピンク!!
しかし、ここでその色を出してくると
理想とするカフェからは遠ざかる。
カフェに関して言えば、あくまで蔵っぽく。
古民家風にしたいのだ。
そうなると使う色はダーク系。
ということで
全体的にダークチョコレートをイメージ。
特にこだわったのは、内装の梁、壁。
梁見せで、空間を広くした。
ゆったりとしたお店の雰囲気に憧れていた。
また、黒と白でシックにしようと思ったが
少し柔らかいイメージにしたかった。
その為、黒に近い茶色にした。
これは、何度か色を重ねてできるだけダークに仕上げてもらった。
また、全部その色にすると暗くなってしまう為
腰壁より上は、クロス張り。
腰壁は、壁の下部分のことで120㎝くらいを
板張りにした。
クロスは
塗り壁風の生地で、色は白に近いクリーム。
たばこの煙などで
色あせてもあまり目立たないように。
それに、全部板張りで仕上げるよりコストを下げることができた。
外壁は、少しでもコストを抑えるために
びんぼっちゃま風(笑)←分かるかな?
昔やってたアニメの『おぼっちゃまくん』
そこに登場するびんぼっちゃまくん。
前半分しかない服を着てるんだよね。
前から見たら普通、後ろに回ると何もない・・みたいな。
つまり、お店の顔となる表は、塗り壁と板張りにして重厚感を持たせて
あまり見えない横と裏は同じ色合いのトタンやガルバリウムなどを使用した。
ぱっと見は分からないし、ある意味耐久性も出るので良いらしい。
事実、2019年現在、12年たった建物はいい感じに年を重ね
大きな補修をせずとも大丈夫(^^♪
板張りはやはり雨に打たれ、日差しを浴び
色が剥げてきている。そろそろ塗り直しの時期かな。。。
屋根は、初めはコストがかかるが、長い目で見て瓦葺きにした。
雰囲気も出るし。
床はカラーコンクリート。
耐久性を考えて、クッションフロアだとお客様が頻繁に歩くところは
剥がれてくるような気がして、見せてもらったサンプルもなんだか安っぽかったし。
黒に近いグレーにしてもらった。
しかしこれは施工が悪かったのか、数か月で剥げてきてしまい
結局クッションフロアでやり直してもらった。
本来は耐久性があるはずだが。。。
こだわり出すときりがない。
お金があればいくらでも理想をかなられる。
しかし限られた予算の中でやろうと思うと
ある程度妥協は必要。
ただ、耐久性が悪くてすぐ手直しが必要になっては意味がない。
そのあたりはうまくバランスを見ながら進めていった。
譲れない所はとことんこだわる。
せっかくお金をかけるのだから
無駄にならないように。
こうして、2008年1月は怒涛の中過ぎていった。