珈琲屋美豆 GalleryBizu

伊豆高原への移住・カフェ経営・伊豆の観光情報など、その時々の思いで言葉を紡ぐ言の葉ブログ。

【アート】『碧と雨と』流木と。下書きのないアクリル画は人生そのもの。珈琲屋美豆Gallery Bizuのアトリエで。



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『碧と雨と』

 

夜の闇は

 

静けさの中に

 

様々な音を秘めている

 

星がキラキラと煌めく

 

雨がしとしとと落ちる

 

月の光がゆらゆらと揺れる

 

 そしてその音は

 

光と共に眠りにつく

 

目次

 

 

『碧と雨と』

 

今回の作品は

青の世界を描き出した。

 

初めは夜空だけを書くつもりだったが

描いていくうちに

色んなが聞こえてきた。

 

そんな風に

少しずつ変化していく

出来上がりが自分でも想像できない。

 

心の中を描き出すような

心象風景

見るのも描くのも好きだ。

  

 

下書きはない

 

私のほとんどの作品に

下書きはない。

 

筆を持ち

思いのままに描く。

 

頭の中に構想し

それを形にしていく。

 

はじめに思っていた通りの作品になることも

全く違うものになることもある。

 

描きながら

この色を使おう

ここにこれを描こう

と、どんどん広がる。

 

キャンパスの上で踊るように広がる世界が

何ともいえなく好きだ。

 

ここでは何も我慢することもない。

自分の思い描く世界を

自由に表現できる。

 

何にもとらわれない

その空間が

何とも言えず心地よい。

 

人生

私の生き方もそうかもしれない。

とても慎重派心配性な性格の割に

思い切ったことをする。

 

レールの上を歩くことが何とも窮屈で

自分の作った道を歩きたい。

と言うか進んだところに道ができていく。

 

どこか当たって砕けろ的な人生

まあ、なんとかなるでしょ。

そんな感じで歩んできた。

 

人生に下書きはない

 

小さい頃は

もちろん

があり

 

幼稚園の先生になって

その後は結婚して

専業主婦になる。

 

自分はそんな人生を

歩んでいくとばかり思っていた。

 

しかし蓋を開けてみると

その人生を歩む私はいない。

 

それは意図的でもなく

では偶然かと言えばそうでもなく

なんとなく必然的

それでいて

下書き通りではない人生

 

誰しもみなそうであろう。

思い描いた通り、狂いなく生きてきた

そんな人のほうが珍しいだろう。

 

人生には思いもよらないことが起こる。

想定外のことだってある。

その度に軌道修正しながら進んでいく。

 

それが

起きてから直す人。

起きる前に動く人。

私はきっと後者であろう。

 

安心安定の平凡な道

のんびりいって

何かが起きたら

軌道修正すればいい。

 

そういう生き方ができなかった。

 

そこには大きなリスクも伴うが

それがまた何とも言えず

心を躍らせる。

 

そして思ったが同時に動く。

下書きをしている暇がない。

 

そうやって歩んできた人生。

自分の中では

ここで完成とは思っていない。

 

人生を塗り重ねる

 

絵と同じで

色を重ねれば

一味も二味も変わってくる。

 

飾るところを変えれば

雰囲気はガラッと変わる。

 

見方も捉え方も人それぞれ。

自分自身、自分の作品でも

見る日によって感じ方は変わる。

だから何日もかけて仕上げる。

昨日はこれで良かったと思っても

次の日には全く違って見える。

また色を重ねたくなる。

 

人生もそうなんだよね。

 

今は幸せ。

それでも次の日

また違う生き方をしてみたくなる。

違う色を重ねたら

どんな人生になるんだろう。

と。

 

やり直しができない

 

一度重ねた色は

取り除くことはできず

そこからまた重ねていくしかない。

 

下書きなら

消して書き直すことも出来る。

 

人生も慎重に行けば

失敗する前に

違う道を選択することができるかもしれない。

確実な道を選ぶことはできる。

 

しかし時間は限られている。

残念ながら1度しかない人生。

何度もやり直すことができない。

 

もちろん

失敗をいかしてやり直すことはできる。

ただ、過去に戻ることはできない。

 

人生は

「やり直す」

と言うか

「新しい道を進む」

 

今から新しい人生を築いていく。

私はそんな風にとらえている。

 

 

絵を描くことは苦手でも

自由に色塗りは楽しめる。

 心がゆったり、脳がイキイキ。

塗り絵をすることで

きっと日常生活が変わる。

 

おわりに

 

これからどんな人生が待っているのか

もちろん不安もある。

 

しかし

1度の人生

悩みながら生きているより

楽しみながら生きてるほうが

絶対に後悔しない。

 

絵を描くように

人生も自由に

思いを表現していけたら

最高だな・・・。

 

少なくとも

これからも私はそうやって

下書きのない絵を描き続け

下書きのない人生を歩んでいくのだろう。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。