『初夏のさえずり』
ふと森に目を向けると
いつの間にか
木々は青々と
光を放っている
止まっている時間を横目に
季節は廻り
生き物たちは
生命の営みを確実に
1歩1歩
歩んでいる
もう夏が来るんだな
今年の夏はどんな夏になるのか
いつもとは違う
そんな季節を感じてみるのも
悪くはない
たまにはのんびりと
鳥たちのさえずりに耳を傾け
過ごしてみるのも
いいもんだ
目次
『初夏のさえずり』
自粛生活が続き
外出することもままならなかった
閉鎖された空間の中で
季節の移り変わりさえ
感じることが出来ないような状況
それでも
自然界は
変わらずに
生命の営みを続けている
そんな様子を感じると
時は流れ
いつかまた
日常が戻る
そんな気持ちに少し
心がホッとする
辛い時って
この状況がずっと続くんじゃないかって
不安になるよね
でも
季節が巡るように時も刻まれていく
同じように
今の状況も
刻一刻と変化していく
あの時は大変だったね
そうやって笑える日が
いつかちゃんと巡ってくる
そう思って
今は静かにその時を待とう
のんびり緑を愛でながら・・・。
鳥のさえずり
愛知県から伊豆高原へ移住して
1年半。
日々の中で一番感じるのは
自然の音。
森の中というほどの場所ではないが
周りは木々に囲まれ
毎朝鳥の鳴き声や
リスの走り回る音
木々が揺れる様子
何気ないことだが
そんな自然の音の中に
身を置くことが出来る
それが
一番の贅沢だな
と感じるようになった
今自粛生活の中で
外出はあまりできないが
それでもいつも自然の中で
心を落ち着かせることができる
通り抜ける風は
安らぎを届けてくれる
あ~、移住して良かった
そう感じる
制作風景
この作品のシリーズは
数年前に何点か制作した
そして
ふと
また作ってみようと
今回思い立った
出来上がって
感じた
初夏の香り
あ~、気が付けば
季節も廻って
もうすぐ夏が来るな
そんなことを思った
今回の作品の場合は
初めに文鳥がとまる為の
流木を選び
そこから描いていく
どこにとまらせようかな・・・
何羽にしようかな・・・
そんなことを考えてる時間が
好きだ
この絵が完成して
ギャラリーに飾ると
いつもは青が中心の中
ひと際存在感を放つ今回の作品
これから
夏に向けて
少しこういう色合いを取り入れていこうかな
そんなことを感じさせてくれた
おわりに
色んな絵を描く
それもいい
昔は私もそんな感じで
描きたいものをあれこれ描いていた
それが最近は
自分の色を決め
それをもとに描くようになった
それが
びずであること
個性ともいえる
びずとして
びずらしさを出していく
先日
私の作品を購入してくださった方から
お手紙を頂いた。
「優しくて、温かくて、どこか寂しげで」
と。
この言葉は
本当に嬉しかった。
何でもない一つの無機質な作品から
色んなものを感じ取ってもらえる
自分の表現したいことへ
共感し、寄り添ってもらえる
それは本当に
ありがたいことで
とても励みになる
誰かにとっては何でもない物でも
誰かにとってはそれがとても素敵なもの
自分の表現することが
何らかの形で
誰かの心に届き
それが力になっているとしたら
それはとても素敵なことで
これからも続けていきたいこと
どんな形でも
繋がっていること
それは大切にすべき
かけがえのない物
作品を通して
これからもたくさんの繋がりが生まれますように
そう願い
今日も向きあう
びずの青と。
今回の作品をはじめ
びずの作品はminneのサイト
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