心の種に
優しい水を・・・。
目次
言の葉
古くから言われる
「事」（こと）
を伝える
「言」（こと）
葉
言葉はなぜ「葉」と書くのか。
諸説あるが
昔の人は
葉っぱに自分の名前を書き
祈りを葉に託して
神様にお願いしたという
そして
「言葉・言の葉」
と表現されて有名なのが
古今和歌集の仮名序
やまとうたは、人の心を種とし、万の言の葉とぞなれりける。
世の中にある人、ことわざ繋きものなれば、心に思うことを、
見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり。
花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、
いづれか歌をよまざりける。
力をも入れずして天地を動かし、
目に見えぬ鬼神をもあわれと思はせ、
男女の中をも和らげ、猛き武士の心をも慰むるは歌なり。
現代語訳
和歌は、人の心を「種」として、
いろいろな言の「葉」になったもの。
世の中に生きている人は、
日々たくさんの行事や出来事があり
心に思うことを、見るもの聞くものに託して
言葉に表している。
花で鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞くと、
この世に生を受けているもので
歌を詠まないものがあるであろうか。
力を入れないで天地を感動させ、
目に見えない鬼神ですら
しみじみとした思いにさせ、
男女の仲をも和らげ
勇猛な武士の心も慰める
それが歌なのである。
この古今和歌集の仮名序を読むと
ただただ、共感する。
言霊
言葉というのは
ただ音として発せられるだけではなく
そこには魂が宿り
何らかの影響を与えるもの
ある種のスピリチュアルなもののように感じられ
「言霊」の効果は
信じるか信じないかにもよるが
それは
引き寄せの法則とも似ている。
引き寄せの法則とは
簡単に言えば
ポジティブなことを考えればポジティブに
ネガティブなことを考えればネガティブに
なっていくというもの
つまり
信じることによって
自分の求めているものを引き寄せる。
考えることが意識を変え
それが自分の行動を変えることで
おのずと結果が伴ってくる。
言霊は
悪意を持って発せられたものが
いつの間にか自分に跳ね返ってくる
ということもある。
ことば自体には
良い・悪いはなくとも
そこにのせる意識によって
全く違ったものに形を変えていく。
そういうことを考えていくと
言葉は生きている
ということを
思わずにはいられない。
心の種に、優しい水を
最近よく思う
沢山の言葉が溢れ
そこには色々な魂が宿っている
発した人の意図するものに
様々な人の思いがかぶさり
更に形を変えていく
一度放たれた言葉は
まるで意思を持ったかのように
様々な所へ広がっていく
それは
笑顔を届けることも
苦しみを与えることも
ある
心無い言葉に
胸を痛め
目を伏せたくなり
言葉へ対する恐怖心が
心を支配する
もし自分が発した言葉が
どこかで誰かを気づ付けているとしたら・・・
怖い・・・
でも
もし誰かに寄り添い
心を包み込むことが出来たら
それはとても
素敵なこと
自分にそれができるかどうか
それは分からない
だけど
言の葉にのせて
届けたい思いがたくさんある
だから
これからも紡いでいきたい
心の種に
言の葉という
優しい水を注ぐために・・・。
おわりに
捉え方
感じ方は
人それぞれ
だけど
心のこもったものは
必ず優しい温もりと共に
伝わると信じてる
信じること
それは
大きな力となり
伝わっていく
心の種に
優しい水を。
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