私の住む別荘地は
自然公園法、
富士箱根国立公園伊豆半島管理計画書等の
法規や規範を遵守すること。
と、見るからに厳しそうな規定がある。( ¯−¯٥)
確かに渡された細則を読むと色々と細かい取り決めがある。
その為、建物を建築する際には注意が必要なのだ。
そんな自然公園法について
私の体験をもとに簡単にまとめてみた。
あくまで私の住む別荘地でのことを中心に。
目次
自然公園法とは何?
昭和32年公布。
優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることで
国民の保健、休養及び強化に資するとともに、生物の多様性の確保に寄与することを目的として定められた法律。国立公園、国定公園および都道府県立自然公園からなる自然公園を指定し、自然環境の保護と、快適な利用を推進する。
環境大臣は国立公園、都道府県知事は国定公園の中に「特別地域」、「特別保護地区」、「海域公園地区」を指定でき、これらの地域内で、新築・改築・増築等する場合は、原則として、国立公園内は環境大臣、国定公園内は都道府県知事の許可が必要。
環境省ホームページ参照
その内容は細かく記してあるが
法律って難しい・・・...(lll-ω-)チーン
本来ならしっかり目を通して理解するべきかもしれないが
専門用語も多いし、そこまでのことはなかなかできない。
申請を出し、許可をとってもらった。
しかしそれがなかなか大変でもあった。
法律の内容を細かく書き出すには量が多すぎるし、
ほとんど関係のないこともある。
ここでは
家を建てる時に
私自身に大きく関わったことを中心に
ピックアップした。
*建ぺい率
・建ぺい率20パーセント以下、
容積率60パーセント以下。
つまり、
土地の20パーセントの部分にしか
建物を建ててはいけない。
建物の高さは10メートル以下、かつ2階以下。
隣地境界線より2メートルのセットバック。
もし街中の建売住宅ならあり得ない数字だ。
例えば50坪の土地なら10坪しか使えないわけだ。
さらに土地の淵は2メートル開けなければならない。
いったいどこに建てればいいんだ?となる。
私の場合、お店なので駐車場スペースもあり
土地はある程度の大きさがあった。
それでもギリギリだった。
*屋根の形状
・屋根の形は勾配屋根(片流れや陸屋根は不可)
庇の出は50センチ以上。
形まで決められるのかと
これには後々苦しめられた。
*色
・屋根・外壁の色は原色や明度の高いものは避け、屋根は黒褐色系・灰黒色系・赤さび色系・暗緑色系、壁は褐色系・クリーム系・灰色系・乳白色系
これに関しては、
ダークな色にするつもりだったので特に問題はなかった。
軽井沢などへ行くと、コンビニの看板が見慣れた色じゃなく茶色かったりする。
これもその規制だろう。伊豆高原も本来はそうあるはずだが、結構カラフルなお店も実際にはある。
*塀
・敷地境界線には塀など出来るだけ設けない。
やむをえない場合は生垣とする。
道路側は積極的に樹木を残し、植栽を行う。
え??塀を作っちゃダメなの??
‥σ(๑• . •๑)?
これにも驚いた。
確かに周りを見渡すと生垣ばかりだ。
*デザイン
・門柱、標識、照明灯などは、周りの雰囲気を乱さぬような色彩・デザインにする。
など。
細かく書き出せばまだまだたくさんの規則があるが、
特に関係したことはこの辺りだった。
そしてその中でも問題だったのが次の項目。
・特に困ったこと
敷地内にはえてる木はできるだけ残す。
ということだった。
森林を守るというのは分かるが、
木を残したままでは家を建てるスペースも
駐車場も確保できない。
私の土地もこんな状態。
もちろん残したままでは家を建てるのは不可能に近い。
いっそツリーハウスにでもするか!!
きっとそれも色々規制がありそうだけど・・・。
そんな話はいいとして(笑)
やむを得ず切り倒したら、
同じ数だけ植栽しなければいけない。
となっている。
初めは私もできるだけ残す方向でいた。
森の中のカフェにも憧れがあったし
緑が目に入るのは癒しにもなる。
雰囲気も壊したくなかった。
木陰でのんびりティータイムなんて素敵だし、
できるだけ自然を利用して・・・
とは思っていたが。
実際は・・・。
最後に残ったのは1本だけ。
予定では数本残すはずだったが
計画が進むにつれ支障が出てきて
こういう結果に。
もちろん切った分は植栽した。
まだまだ小さくて森には程遠いが・・・。
10年、20年かけて完成していく
そんな庭造りをイメージしている。
・最後に
自然公園法には本当に悩まされた。
しかしそのおかげで
静かで綺麗な別荘地が保たれている。
また、隣地と建物が離れているため
ゆったりとした空間もある。
もちろん不便なこともある。
その辺はまた違うところでお話しするとして。
ここへ移住して1年。
今のところは快適に過ごせている。
最後までお読みいただきありがとうございました。