2018年年末に
移住して1年半。
前回の記事で
店舗内装についてお話したので
今回は大工さんに制作してもらったものを中心に
簡単にご紹介しよう。
目次
店舗併用住宅
私の家は店舗併用住宅。
店舗(珈琲屋美豆)と住居が
一つになった建物。
引っ越しが終わってから
店舗の内装工事に入った。
前回壁・床・天井についてお話したので
今回は作り付けの家具の工事などについて。
カウンター
高さやサイズを決めて
大工さんに作ってもらった。
愛知県の私のお店(移住前に経営していたお店)
を参考に同じような感じで設計してもらい
作りつけた。
本当は一枚板のカウンターに憧れているが
予算的に無理なので今回も断念。
厨房のカウンターは
中からもホール側からも
作業しやすい高さで
ただ、水道の蛇口などの兼ね合いから
どうしてもこれ以上は下げれないという高さにしても
ホール側からは少し高め
その為
バッシング(お皿を片付けてくる)してきたお盆を
カウンターにあげる時
少し背伸びをしないといけないという
ちょっとやりにくい高さ
まあ、これはやってるうちに慣れるだろうと
妥協した
客席のカウンターは
一般的なテーブルの高さに合わせた
色味は全部壁の色に合わせて塗装
トイレ洗面台
洗面台も大工さんに作ってもらった。
愛知県のお店のトイレが使いやすかったので
そのイメージで
手洗い鉢は信楽焼きのこだわりのものを使いたかったので
それに合わせて建てつけてもらった
下は収納できるようにして
ゴミ箱とトイレットペーパーなどの予備を
入れておけるように
できるだけ物を露出しておきたくなかったので
収納スペースは大きくしたかった
掃除道具も収納したかったのだが
柄の長いものは入らなかったので
自作することに
鞄を置けるスペースを兼ねた
掃除道具入れを制作した
こだわりは
流木の取っ手
これは元々
お店の入り口に使えないかと
加工しておいたものだが
他のものを使用したので
放置されていた
これがなんとピッタリで
上手く活用できた
とはいうものの
ある材料で即席で作ったのと
そんなに技術もない
色味も
艶なしで
周りと合わせたかったが
ある塗料を使用したため
ちょっとイメージとは違う出来になった
まあ
プロが作ったようにはいかないが
自分で作ったものはやはり
愛着がわく
ギャラリー
珈琲屋美豆はGallery Bizuも兼ねていて
カフェスペースの一角をギャラリーとして
びずの作品や、全国から仕入れてきた器などを
展示販売している
愛知県のお店を始めた頃には
まだ作家として活動はしていなく
特別にスペースを考えてはなかった
作品作りをはじめて
少しずつお店でも販売するようになり
展示するスペースを確保するのが大変だった
その為
新しいお店では
きちんとギャラリースペースとして
一角を設置したいと考えていた。
Gallery Bizuとして
珈琲を飲まなくても
作品だけでも見に来てもらえるように
入口付近をそのスペースとした
ギャラリーの展示棚は
いろいろ考えた
壁に作り付けるか
何か棚を購入して利用するか
長い目で見ると
時々模様替えをしたい
作りつけてしまうと
限られた変化しかできない
それに、
できるだけ壁や柱に傷はつけたくなかった
いろいろ考えた果てに
自分で制作することに
板でたくさんの箱を作り
それを組み立てて
棚にする
様々なサイズの箱を作ることで
アレンジも自由自在
板は工務店に頼んで
いろいろな長さで切り出してもらい
それを自分でオールド加工した
金づちでたたいて淵を取り
オイルで塗装し
釘は生前父が使っていた材料が残っていたので
それを使用した
いい感じに錆びていて
また味わい深い
そしてなんだか父がそこにいてくれるような気がして
嬉しさもあった
出来た箱を
組み合わせて
倒れないように
ねじで固定して完成
整ったものがあまり好きではない私にとって
このアンバランス感は
とてもトキメクものとなった
これはオープン当初のもので
1年経って新型コロナウイルス拡散予防の為の休業中に
配置換えして、今は少し違うイメージになっている
ただ、変わったことには
あまり気付かれないが・・・(笑)
工房
工房はお客様には見えないスペースで
お店の在庫だったりを確保しておくスペースと
私が制作をするスペースになっている
ここの棚、作業台を大工さんに作ってもらった。
作業のしやすい高さを考え
使いやすいようにアレンジし
収納スペースとして
半分は棚に、もう半分は自由に使えるスペースにしてもらった
基本的に
立って作業するため
私が立った状態で
使いやすいように工夫した
塗装は自分で行えば
その分コスト削減できるため
材料だけ分けてもらって
自分で塗った
制作段階では
高さや棚の位置をすごく悩み
使い勝手を一番重視した
作業をやりながら
カフェの仕事も同時にこなせるように
動線を考えた配置
こればっかりは
使ってみないと分からないところも大きいので
作りながら細かい調整を行ってもらった
使ってみて
特に問題はなく
使い勝手はいい
その他
他にも細かい所で
そこの場所に合わせて
棚などいくつか制作してもらった
市販のもので
なかなかピッタリくるものはなく
多少コストがかかっても
制作してもらったほうが
長い目で見て使いやすいので
良かったと思う
材料など
余ったものを利用してもらったり
他のもののついでに加工してもらったりして
材料費や、工賃を少しでも削減しながら
なんとか予算内でおさめることが出来た。
おわりに
制作してもらう家具は
職人さんと綿密に打ち合わせをしながら行うことで
自分の理想に近い物ができる
細かい高さなども
作業しながら確認してもらい
微調整を加えた
これも
引っ越してから
現地にいながらの作業だったので
可能になった
そう言う意味でも
お店の工事を後にして
良かったと思う
できるだけ自分も作業に参加することで
理想に近づけることも出来るし
更に愛着も沸く
愛知県のお店の時にも
少しでも自分で何かを形にしたいと思っていたが
その頃は全く余裕もなく
結局全部工務店に丸投げだった
今回は少しでも関わることができ
その時できなかったことを実現出来た
いつかやってみたい
そんな夢を抱き続けることは
人生を張りのあるものにする
そして
その夢を叶える為に
一歩一歩、歩いていくことができる
そう言う意味でも
今回の移住、そして店づくりは
価値のある経験だったと思う
次回は
その他に制作したものなど
ご紹介したいと思う。
今回のポストカードをはじめ
びずの作品をminneのサイト
Gallery Bizuの実店舗にて販売しております。
直接のお取引もお受けしております。
オーダーも承っておりますので
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お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。