珈琲屋美豆 GalleryBizu

伊豆高原への移住・カフェ経営・伊豆の観光情報など、その時々の思いで言葉を紡ぐ言の葉ブログ。

【カフェ経営】【移住】お店作り。内装のこだわり。壁・床・天井。理想を形にするために。伊豆高原 珈琲屋美豆ができるまで。

 2018年年末に

愛知県から静岡県伊豆高原へ移住し

1年半が経った。

 

前回の記事で

引っ越しの様子を記した。

 

www.bizucafe.com

 

今回は

引っ越してからの

お店の建設の様子を

お伝えしよう。

 

 

目次

 店舗併用住宅

 

私の家は

店舗併用住宅

 

 

つまり

お店と住居が一つになっているということ。

 

 

本当なら

全部完成してから引っ越ししたかったが

日程的に厳しかったので

ひとまず住居部分だけ完成してもらい

店舗部分はスケルトンの状態で

引き渡しをしてもらった。

 

 

引っ越した時点では

壁があり、施錠できる状態のところまでできていて

店内はまだ床や壁がむき出しの状態

 


f:id:bizucafe:20200714083659j:image

この写真は引っ越す少し前の状態。

 

年が明けて

2月頃から

店舗の工事が始まった

 

 

基本的には

愛知県の私のお店をベースに

雰囲気を近づけていった

 

 

愛知のお店の時も

自分の理想を追求して

形にした

 

 

今でもその時の好みは変わっていないので

やっぱり同じような雰囲気が好きだ

 

 

11年過ごしたお店でも

今でも大好きなお店

 

 

だからそんな感じに仕上げようと

進めていった

 

 

その中で

改善したいところは

改善しながら

 

 

更に理想に近づける為に

 

イメージとしては

古民家風の蔵のような作り

 

なのでモダンでシックな感じに

 

 

壁は腰壁を板で貼り

上部は白い壁紙で塗り壁風に

 

 

今回こだわったのは

腰壁の高さ

 

 

愛知県のお店の時は

120㎝ほど。

それでも良かったが

どうしても手が届くところが壁紙になるので

汚れが目立った

 

 

その為今回は

200㎝ほど板張りにした

あまり多くしても

暗い雰囲気になってしまうことが懸念されたので

これくらいがちょうどいいかなと

 


f:id:bizucafe:20200714083458j:image

実際全体のバランスとして

いい感じに仕上がった

 

 

もちろん色味は焦げ茶色

といってもかなり黒に近い色

この後塗装された

 

 

上部の壁紙を白にするので

黒と白のコントラストでもいいかなと思ったが

少しきつい感じになることが想定されたので

木を感じられるように

そしてふんわりと温もりの空間を演出できるように

色味にはこだわった

 

 

上部の壁紙は塗り壁風の模様のついたもの

 

これは愛知県のお店でも使っていて

一見、本当に塗り壁のような感じに見え

お客様もそう思っている方も多かった

 

 

塗り壁にすると一番いいのだが

やはりコストがにかなり高くなってしまうので

今回も断念

 

天井

 

天井は吹き抜けの梁見せ

 

天井を高くすることで

空間を広くし

圧迫感を無くした

 

 

外から見ると

二階建てのような感じに見える

 

天井の仕上げをどうするか

それはとても悩んだ

 

 

愛知県のお店は

板張りのままで

ダークな感じ


f:id:bizucafe:20200714083518j:image

これは愛知県のお店の天井

 

木の温もりを感じられて

気に入っていた

 

今回工務店に提案されたのが

壁と同じ白い壁紙を貼って仕上げるということ

 

 

そうすることで

店内がかなり明るくなるから

照明が少なくてもかなり効果はある

ということだった

 

 

愛知県のお店の悩みは

店内が暗すぎるということだった

 

 

落ち着いた雰囲気でいいのだが

雨の夕暮れ時など

新聞を読むのもちょっと大変な感じだったので

その辺りは改善したかった

 

ただ

あまり照明を多くして

電気の明るさというよりは

できるだけ自然の明かりを取り入れたかった

 

 

そうなるとやはり

天井を白くした方が

かなり効果的に外の光を利用して

明るさを得ることができるだろう

 

 

ギリギリまで悩んで

白い壁紙で仕上げることにした


f:id:bizucafe:20200714083532j:image

実際に明るさで言うと

かなり効果はあった

 

お店全体も

明るい雰囲気になるし

これはこれで良かったかなと思う

 

 

壁から展天井へ繋がる一体感で

更に空間も広く感じるような気がする

 

 

窓はとにかくたくさん

 

これは今回重視した点

 

 

愛知県のお店は全てフィックス窓

 

つまり

はめ殺しのタイプて

実際には開けられない窓を

何か所かに配置した

 

蔵の感じを出したかったので

あまり大きくはしなかったため

どうしても自然光を取り入れるには

難しかった

 

また西日が厳しく

スクリーンを付けていたので

余計暗い感じになっていた

 

 

防犯の点では

開けれないというのは良かったが

換気ができない為

気候のいい時期にも空調を利用しないといけないという

デメリットもあった

 

 

その反省を踏まえて

今回は出来るだけたくさんの自然光を取り入れられるよう

 

また

せっかく周りに自然があるので

緑の景色を楽しめるようにと

窓を多めにした

 

 

表側は

テラスまでオープンにできるように

掃き出しの大きな窓

テラスへの出入りにも使う


f:id:bizucafe:20200714083559j:image

また

裏も掃き出しの窓を設け

店内入口から

裏へ真っ直ぐ突き抜けるような空間を演出した

 

愛知県のお店の時に比べると

かなり開放感があり

私自身とても心地良い空間となった

 

ただ

お店を始めてから

カウンター席に朝日が凄く差し込むことが分かり

とても座れないほどの状態になったので

急遽ブラインドを設置してもらった

 

本当は常にオープンにしておき

外の景色を取り入れたいのだか

なかなかうまくはいかない

 

もう一つ難点を言うと

デザイン上、雨戸などを付けれなかったので

台風の時など、全面ガラスの窓は

毎回すごく心配になる

 

テラスの椅子テーブルが

風で飛びガラスを割るから気を付けるようにと

工務店に言われたのもあるが

 

この辺りは

日常的に強風が吹くので

日頃から気にかけている

 

 

床はとても気に入っている

 

初めは

コンクリート仕上げにしたかった

 

あの無機質な感じが好きなのと

モダンなイメージになるかなと

ずっと考えていた

 

強度的にも強そうだし

ただ冬場は少し冷えるし

冷たいイメージにはなる

 

ひび割れの心配もあった

 

愛知県のお店は初め

カラーコンクリート仕上げで

不具合があったため

クッションフロアを貼ってもらった

 

それはそれで良かったのだが

経年劣化と共に

めくれてくる場所があり

とても気になっていた


f:id:bizucafe:20200714083616j:image

こんな感じで

つなぎ目がめくれ上がり

何度か補修してもらったが

綺麗とは言えない

 

そうなると嫌だなと思って

避けていたが

今回提案されたクッションフロアは

そういう心配はまずないだろうということだった

 

 

一枚ずつタイルのように張り合わせるもので

今回選んだ柄は木目調のものなので

本当に板張りのフロアのように仕上がった

 

 

そして色味、柄は一目ぼれしたもの


f:id:bizucafe:20200714083631j:image

 

いつもは悩み家族に相談し

それでも最後までなかなか決めれない私が

 

これがいい!

と即決

 

来店するお客様にも

素敵な床だねと

お声を頂くことも多く

とても満足している

 

 

掃除もしやすく

汚れが目立ちにくい柄なので

メンテナンスも楽

 

 

これも毎日のことなので

とても重要

 

 

また広い面になるので

お店の雰囲気にもかなり関わってくる

 

でもやっぱり

コンクリート仕上げの床は今でも憧れる

 

次のお店こそは・・・

予定はないが(笑)

夢は大きくまだまだ続く。。。

 

理想に近づける為に

 

 

自分のイメージするものを

形にしていくのはとても難しい

 

それが自分一人ですることなら

まだいいが

家や店舗のように

誰かに依頼して形にしてもらうとなると

 

いかにイメージをうまく伝えられるか

という点が重要になってくる

 

 

言葉だけで伝えるのは

少しのニュアンスの違いで

大きな誤差が生じることもある

 

実際、電話でやり取りしていて

その後相手が提案してきたものを見たら

全然違ったということもよくあった

 

もしこのまま進めていたら

自分の理想とはかなりかけ離れたものが

出来上がるところだった

 

 

たくさん打ち合わせをすること

思いを出し惜しみせず

どんな小さなことでも伝えること

それが大切だと実感した

 

また

小さな見本で見ているのと

実際に大きな面で目にするのとは

イメージはかなり違い

これは本当にできてみないと分からない所

 

だからこそ慎重になるし

失敗は許されないと悩むところだが

 

出来てしまえば

意外と受け入れられる

そんなものでもある

 

 

予算など

制限もある為

思いのままにとはいかないが

 

自分がどうしても譲れない所

ここは妥協してもいい所

それをうまく仕分けして

お金のかけどころを調節しながら

進めていくといいだろう

 

 

後はやはり

たくさんの物件を見ること

 

 

実際にいろんなお店に足を運び

お店の雰囲気や使っている素材

 

 

いいと思ったところは

許可を得て写真に残しておいたり

メモをしておいたり

 

 

後、今はネットで検索すれば

たくさんの写真を見ることができる

その中で自分のイメージするものを見つけて

ピックアップしておく

 

 

それを打ち合わせで活用する

 

私もその方法で

かなりイメージを伝えることが出来た

 

 

やはり大きな事なので

後悔のないよう

しっかりとイメージを形にしていく

それが実現への一歩かなと思う

 

 

おわりに

 

今回

壁、天井、床を

簡単にご紹介した

 

 

今まで剥き出しだったところが

仕上がってくるにつれ

お店の雰囲気が見えてきて

ワクワクが止まらなかった

 

 

ここで始まる

これからの新しい物語

 

 

どんどん膨らむ思いを抑えながら

完成を心待ちにしていたこと

今でも覚えている

 

 

どれだけ小さくてもいい

どんな形でもいい

自分が自分らしくいられる

自分が心地よく居られる

そんな自分のお城、居場所を築くこと

 

 

それって本当に素敵なこと

 

 

たとえ形あるものではなくとも

そんな居場所があるだけで

日々の生活の彩りは

大きく変わる

 

 

自分が好きなことをできる時間

緊張を脱ぎ捨て心を開放できる場所

 

 

あなたにはありますか?


f:id:bizucafe:20200715123207j:image

 

私はこの自分の居場所で自分らしく輝き

そしてここだけにとどまらず

もっともっと輝ける場所を求めて

歩き続ける

ゆっくりと。。。

 

 

次回、移住・カフェ経営カテゴリーで

建具のご紹介をしていこうと思う。

 

 

今回のポストカードをはじめ

びずの作品をminneのサイト

Gallery Bizuの実店舗にて販売しております。

直接のお取引も可能です。

オーダーも承っておりますので

コメント欄、TwitteのDMにて

お気軽にお問い合わせください。

minne.com

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。