2018年年末に
1年半が経った。
前回の記事で
引っ越しの様子を記した。
今回は
引っ越してからの
お店の建設の様子を
お伝えしよう。
目次
店舗併用住宅
私の家は
店舗併用住宅
つまり
お店と住居が一つになっているということ。
本当なら
全部完成してから引っ越ししたかったが
日程的に厳しかったので
ひとまず住居部分だけ完成してもらい
店舗部分はスケルトンの状態で
引き渡しをしてもらった。
引っ越した時点では
壁があり、施錠できる状態のところまでできていて
店内はまだ床や壁がむき出しの状態
この写真は引っ越す少し前の状態。
年が明けて
2月頃から
店舗の工事が始まった
壁
基本的には
愛知県の私のお店をベースに
雰囲気を近づけていった
愛知のお店の時も
自分の理想を追求して
形にした
今でもその時の好みは変わっていないので
やっぱり同じような雰囲気が好きだ
11年過ごしたお店でも
今でも大好きなお店
だからそんな感じに仕上げようと
進めていった
その中で
改善したいところは
改善しながら
更に理想に近づける為に
イメージとしては
古民家風の蔵のような作り
なのでモダンでシックな感じに
壁は腰壁を板で貼り
上部は白い壁紙で塗り壁風に
今回こだわったのは
腰壁の高さ
愛知県のお店の時は
120㎝ほど。
それでも良かったが
どうしても手が届くところが壁紙になるので
汚れが目立った
その為今回は
200㎝ほど板張りにした
あまり多くしても
暗い雰囲気になってしまうことが懸念されたので
これくらいがちょうどいいかなと
実際全体のバランスとして
いい感じに仕上がった
もちろん色味は焦げ茶色
といってもかなり黒に近い色
この後塗装された
上部の壁紙を白にするので
黒と白のコントラストでもいいかなと思ったが
少しきつい感じになることが想定されたので
木を感じられるように
そしてふんわりと温もりの空間を演出できるように
色味にはこだわった
上部の壁紙は塗り壁風の模様のついたもの
これは愛知県のお店でも使っていて
一見、本当に塗り壁のような感じに見え
お客様もそう思っている方も多かった
塗り壁にすると一番いいのだが
やはりコストがにかなり高くなってしまうので
今回も断念
天井
天井は吹き抜けの梁見せ
天井を高くすることで
空間を広くし
圧迫感を無くした
外から見ると
二階建てのような感じに見える
天井の仕上げをどうするか
それはとても悩んだ
愛知県のお店は
板張りのままで
ダークな感じ
これは愛知県のお店の天井
木の温もりを感じられて
気に入っていた
今回工務店に提案されたのが
壁と同じ白い壁紙を貼って仕上げるということ
そうすることで
店内がかなり明るくなるから
照明が少なくてもかなり効果はある
ということだった
愛知県のお店の悩みは
店内が暗すぎるということだった
落ち着いた雰囲気でいいのだが
雨の夕暮れ時など
新聞を読むのもちょっと大変な感じだったので
その辺りは改善したかった
ただ
あまり照明を多くして
電気の明るさというよりは
できるだけ自然の明かりを取り入れたかった
そうなるとやはり
天井を白くした方が
かなり効果的に外の光を利用して
明るさを得ることができるだろう
ギリギリまで悩んで
白い壁紙で仕上げることにした
実際に明るさで言うと
かなり効果はあった
お店全体も
明るい雰囲気になるし
これはこれで良かったかなと思う
壁から展天井へ繋がる一体感で
更に空間も広く感じるような気がする
窓
窓はとにかくたくさん
これは今回重視した点
愛知県のお店は全てフィックス窓
つまり
はめ殺しのタイプて
実際には開けられない窓を
何か所かに配置した
蔵の感じを出したかったので
あまり大きくはしなかったため
どうしても自然光を取り入れるには
難しかった
また西日が厳しく
スクリーンを付けていたので
余計暗い感じになっていた
防犯の点では
開けれないというのは良かったが
換気ができない為
気候のいい時期にも空調を利用しないといけないという
デメリットもあった
その反省を踏まえて
今回は出来るだけたくさんの自然光を取り入れられるよう
また
せっかく周りに自然があるので
緑の景色を楽しめるようにと
窓を多めにした
表側は
テラスまでオープンにできるように
掃き出しの大きな窓
テラスへの出入りにも使う
また
裏も掃き出しの窓を設け
店内入口から
裏へ真っ直ぐ突き抜けるような空間を演出した
愛知県のお店の時に比べると
かなり開放感があり
私自身とても心地良い空間となった
ただ
お店を始めてから
カウンター席に朝日が凄く差し込むことが分かり
とても座れないほどの状態になったので
急遽ブラインドを設置してもらった
本当は常にオープンにしておき
外の景色を取り入れたいのだか
なかなかうまくはいかない
もう一つ難点を言うと
デザイン上、雨戸などを付けれなかったので
台風の時など、全面ガラスの窓は
毎回すごく心配になる
テラスの椅子テーブルが
風で飛びガラスを割るから気を付けるようにと
工務店に言われたのもあるが
この辺りは
日常的に強風が吹くので
日頃から気にかけている
床
床はとても気に入っている
初めは
コンクリート仕上げにしたかった
あの無機質な感じが好きなのと
モダンなイメージになるかなと
ずっと考えていた
強度的にも強そうだし
ただ冬場は少し冷えるし
冷たいイメージにはなる
ひび割れの心配もあった
愛知県のお店は初め
カラーコンクリート仕上げで
不具合があったため
クッションフロアを貼ってもらった
それはそれで良かったのだが
経年劣化と共に
めくれてくる場所があり
とても気になっていた
こんな感じで
つなぎ目がめくれ上がり
何度か補修してもらったが
綺麗とは言えない
そうなると嫌だなと思って
避けていたが
今回提案されたクッションフロアは
そういう心配はまずないだろうということだった
一枚ずつタイルのように張り合わせるもので
今回選んだ柄は木目調のものなので
本当に板張りのフロアのように仕上がった
そして色味、柄は一目ぼれしたもの
いつもは悩み家族に相談し
それでも最後までなかなか決めれない私が
これがいい!
と即決
来店するお客様にも
素敵な床だねと
お声を頂くことも多く
とても満足している
掃除もしやすく
汚れが目立ちにくい柄なので
メンテナンスも楽
これも毎日のことなので
とても重要
また広い面になるので
お店の雰囲気にもかなり関わってくる
でもやっぱり
コンクリート仕上げの床は今でも憧れる
次のお店こそは・・・
予定はないが(笑)
夢は大きくまだまだ続く。。。
理想に近づける為に
自分のイメージするものを
形にしていくのはとても難しい
それが自分一人ですることなら
まだいいが
家や店舗のように
誰かに依頼して形にしてもらうとなると
いかにイメージをうまく伝えられるか
という点が重要になってくる
言葉だけで伝えるのは
少しのニュアンスの違いで
大きな誤差が生じることもある
実際、電話でやり取りしていて
その後相手が提案してきたものを見たら
全然違ったということもよくあった
もしこのまま進めていたら
自分の理想とはかなりかけ離れたものが
出来上がるところだった
たくさん打ち合わせをすること
思いを出し惜しみせず
どんな小さなことでも伝えること
それが大切だと実感した
また
小さな見本で見ているのと
実際に大きな面で目にするのとは
イメージはかなり違い
これは本当にできてみないと分からない所
だからこそ慎重になるし
失敗は許されないと悩むところだが
出来てしまえば
意外と受け入れられる
そんなものでもある
予算など
制限もある為
思いのままにとはいかないが
自分がどうしても譲れない所
ここは妥協してもいい所
それをうまく仕分けして
お金のかけどころを調節しながら
進めていくといいだろう
後はやはり
たくさんの物件を見ること
実際にいろんなお店に足を運び
お店の雰囲気や使っている素材
いいと思ったところは
許可を得て写真に残しておいたり
メモをしておいたり
後、今はネットで検索すれば
たくさんの写真を見ることができる
その中で自分のイメージするものを見つけて
ピックアップしておく
それを打ち合わせで活用する
私もその方法で
かなりイメージを伝えることが出来た
やはり大きな事なので
後悔のないよう
しっかりとイメージを形にしていく
それが実現への一歩かなと思う
おわりに
今回
壁、天井、床を
簡単にご紹介した
今まで剥き出しだったところが
仕上がってくるにつれ
お店の雰囲気が見えてきて
ワクワクが止まらなかった
ここで始まる
これからの新しい物語
どんどん膨らむ思いを抑えながら
完成を心待ちにしていたこと
今でも覚えている
どれだけ小さくてもいい
どんな形でもいい
自分が自分らしくいられる
自分が心地よく居られる
そんな自分のお城、居場所を築くこと
それって本当に素敵なこと
たとえ形あるものではなくとも
そんな居場所があるだけで
日々の生活の彩りは
大きく変わる
自分が好きなことをできる時間
緊張を脱ぎ捨て心を開放できる場所
あなたにはありますか?
私はこの自分の居場所で自分らしく輝き
そしてここだけにとどまらず
もっともっと輝ける場所を求めて
歩き続ける
ゆっくりと。。。
次回、移住・カフェ経営カテゴリーで
建具のご紹介をしていこうと思う。
今回のポストカードをはじめ
びずの作品をminneのサイト
Gallery Bizuの実店舗にて販売しております。
直接のお取引も可能です。
オーダーも承っておりますので
コメント欄、TwitteのDMにて
お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。