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伊豆高原への移住・カフェ経営・伊豆の観光情報など、その時々の思いで言葉を紡ぐ言の葉ブログ。

【移住】【カフェ経営】実際に暮らしてみて感じる、店舗併用住宅のメリット・デメリットとは。

店舗併用住宅を建てる!

 

今回伊豆高原への移住の目的の一つ

カフェをやること。

 

その為に

店舗併用住宅を建てる。

 

それを一つの目標に掲げて

取り組んできた。

 

そして、伊豆高原でお店をオープンして1年

 

今回は店舗併用住宅について

メリット・デメリットを考えてみた。

 

目次

 

店舗併用住宅

 

店舗併用住宅とは、

1つの建物に、居住の為のスペースと

収益を得る為のスペースが共存している住宅。

 

店舗付き住宅とも呼ばれる。

 

新築から店舗併用住宅として建てるものだけではなく

もともとは居住スペースだけだった専用住宅に

収益を得るスペースを確保した場合も併用住宅とみなされる。

 

住宅の一階部分を、事務所や店舗にして

二階部分を住宅にするケースが多い。

 

住宅の一部を、収益を得るスペースとした場合

居住することだけを目的とした「専用住宅」ではなく

「併用住宅」として扱われる。

 

定義としては

 

①店舗部分と住宅部分をお互いに移動できる設計。

 店舗と自宅部分にドアが設けられ、そこから移動できるもの。

 例えば、外階段でしか行き来できない場合、店舗併用住宅とは認められない。

 

②住宅部分の床面積を全体の1/4以上にする。

 ただし、都市計画法などで、「1/2」「50平米以下」など

 床面積の規定が変わることもある。

 

店舗併用住宅にした理由

もともと愛知県で喫茶店を経営していた私。

10数年前に建てたお店は、店舗のみで

自宅は別にあった。

 

通勤は車で30分。

それほど遠くはないが

先のことを考えるとこのままでは難しいだろうと

思うようになった。

 

というのも同居している母が高齢になり

持病もある為、いつ介護が必要になるか分からない。

 

今の状況では

何かあってもすぐに駆け付けることは難しい。

そこが一番心配だった。

 

その為

将来的には

お店と自宅を一緒にして

母のそばにいられる環境が

理想的だと考えた。

 

それを踏まえた上での

伊豆高原への移住。

 

その結果

現在は店舗併用住宅を建て

母を見守りながらお店を経営している。

 

メリット

 

①介護・子育てがしやすい。

 

 もともとの目的でもあった母の介護。

 

 今回、数か月前から母が体調を崩し、ほぼ寝たきりのような状態。

 まさかこんなに早く、こういう状況が訪れるとは

 想定していなかったが、実際そうなってみて

 メリットをすごく感じている。

 

 

 仕事をしながら、いつでも様子を見に行ける。

 何かあればすぐに気付くことが出来る。

 

 

    私は子育てはしていないが、

 介護や子育ては仕事とは別に大きな負担となるもの。

 

   自宅と店舗が離れていると、1人でそれを担うのは難しくなる。

 自宅と仕事場が同じ場所にあるということは 

 その点でかなり負担の軽減になる。

 

 ②通勤時間の軽減

 

 今まで通勤に往復1時間かかっていた時間を

 他のことに充てられる。

 これは積もり積もればかなりの時間になる。

 現に、仕事や家事に充てられる時間が増え

 心にも余裕ができた。

 

 ③家賃が要らない

 

 店舗を借りてお店をやるとなると

 大きな負担になるのが家賃。

 これはお店を経営していく上で

 かなり重要な部分で、そこが軽減されるのは

 大きなメリットとなる。

 

 現に、今営業自粛を余儀なくされ

 お店を休業している状況。

 家賃の支払いができず、大変苦しんでいる方も多い。

 私ももしそうだったとしたら、きっともっと不安になっただろう。

 

 こういう形にしておいて

 本当に良かったと改めて思う。

 

④家事ができる

 

 仕事と家事の両立は大変なこと。

 

 仕事場が離れていたら、出掛ける前と

 家に帰宅後にしか家事を行うことはできない。

 

 その点、店舗併用住宅なら

 仕事の合間に家事を行うことが出来る。

 

 急な雨で洗濯物を取り入れたり

 夕飯の下ごしらえをしておいたり

 ちょっとしたことが出来るだけで

 かなり余裕ができる。

 

デメリット

①プライベートがない

 

 今まで、愛知県では店舗だけだったので

 自宅を知る人も、家族のことを知る人も

 ほとんどいなかった。

 

 その為、お店とは切り離して生活することが出来た。

 

 しかし現在は、お店に住んでいるという状況。

 プライベートも大なり小なりオープンになる。

 

 いつもお店にいるような感覚にもなり

 気が抜けないところもある。

 

 また、洗濯を干したり、窓を開けたりすることによって

 生活感が見えてしまうことを避けるという点にも

 とても気を遣う。

 

 庭で遊んでいても

 道を通るお客様の目を気にしてしまったり

 それなりに苦労もある。

 

 ご近所様とも、自宅だけではない為

 騒音など、様々なトラブルが起こりうる。

 

 できるだけご迷惑をお掛けしないように

 細心の注意を払わなければならない。

 

②店舗の維持

 

 もし、お店が上手くいかなかったら・・・

 そこがやはり不安になる。

 

 店舗併用住宅として建ててしまうと

 お店をやめても、そこを

 切り離すことが出来ない。

 

 また、もし貸す時にも

 自宅部分と繋がっているため

 多少問題が生じることも。

 

 それから、どちらかというと住宅を建てるなら

 街中ではなく静かな所がいい。

 

 一方、

 店舗を建てるなら、人通りが多い繁華街など

 立地が重要となる。

 

 そうなった時どちらに重きを置くか

 それも問題になってくる。

 

 ③間取り

 

 今回、店舗併用住宅を建てる時に

 一番悩んだのが間取り

  

 これが2階建てで

 1階が店舗、2階が住宅

 と言った形ならまだやりやすいが

 

 私の家は平屋。

 

そうなると窓の位置や水回り

空調の位置など、外回りに配置したいものを

上手く組み込むことが本当に大変だった。

 

生活感をあまり見せたくないので

自宅は目立たせず、お店に重点を置く。

 

お店の窓から見える景色は大切にしたいし

かといって自宅をないがしろにもしたくない。

 

お店を中心に考えながら

どちらも快適に過ごせるように

 

何かを取れば

何かが犠牲になる

 

 

その繰り返しで

図面が出来上がるまでに

相当時間がかかった。

 

住居だけ、店舗だけならそこまで悩まなかっただろうことが

住居と店舗が一緒になることでこんなにも大変なのかと

思い知った。

 

これが事務所などならまだ簡単だろうが

厨房が入る飲食店などだとやはり

工夫が必要になる。

 

その点では 

店舗建設経験が豊富な会社に

お願いする必要もある。

 

おわりに

1年暮らしてみて

自分自身は、

デメリットよりメリットを感じることが多く

やはり介護の面では本当に正解だったと思う。

 

母が担っていた家事も全面的に私が行うことになり

それができるのも今のかたちだからだなと

改めて店舗併用住宅を建てたこと

良かったと再確認している。

 

また、犬もいるので

留守にすることなく

いつでも様子を見れる

 

暇な時間があれば

遊んであげることも出来る

そういう点でもメリットとなっている。

 

 

生活スタイルは人それぞれで

それも時と共に変化していく。

 

 

どういう形がいいのかは

やってみないと分からないところも多い。

 

どちらにしても

少しでも心に余裕が持てる

そんな生活スタイルを実現出来ること

 

それが何よりの幸せなのかなと

思う。

 

生きていく上で

やらなければならないことは本当に多い。

大変さに追われて、自分を見失わないように

上手に暮らしていく

 

いつもいっぱいいっぱいの状態にいると

幸せが入る為の心の余裕までなくなってしまう。


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どんな状況でも

心に余裕のある生活を送る。

 

それが自分にとっての

今の課題なのだと思う。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。