珈琲屋美豆 GalleryBizu

伊豆高原への移住・カフェ経営・伊豆の観光情報など、その時々の思いで言葉を紡ぐ雑記ブログ。

【移住】㉚ターシャの庭。ガーデニングから生き方まで。伊豆高原で、家・庭造り。


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私の大好きな本。

 

「ターシャの庭」

 

30万坪の敷地に咲き乱れる花々。

ハーブガーデン、野菜畑、温室、ヤギの放牧場、カヌーで移動する広い池

大木に覆われた森、ターシャの世界が色鮮やかに映し出される。

 

これが珈琲屋美豆の庭造りの原点ともいえる。

こんな庭に憧れて、

小さくても自分の思い描くものを形にしたい。

 

10年後、20年後、少しでも近づけたらいいなと

夢を膨らませながらこの本を読む。

 

今回はそんな本のご紹介。

 

ターシャの庭

 

ターシャのことを知ったのは

何年か前。

母が、

「素敵な庭を造る外国の人がいるんだけど・・」

と。

 

それだけの情報から

検索検索!

 

「そうそうこの人!」

やっとたどり着いた。

 

ターシャ・テューダーとは

 

ターシャ・テューダー

1915年、アメリカボストンに生まれる。

父親は飛行機やヨットの設計者

母親は肖像画家。

彼女の一族は、みな地元の名士だった。

そうそうたる 文化人との交流を持っていた。

 

裕福な一家に生まれた彼女だが、

そんな華やかな世界が好きにはなれなかった。

社交界デビューを断って、パーティーから逃げ出してばかり。

 

ターシャにとっては農場のほうが魅力的で

13歳の誕生日には牛を飼ってもらうほど。

 

画家であった母の影響を受け、絵画にも興味を持っていた。

 

15歳の時には、学校をやめて

絵画と農業の道を選んだ。

 

23歳の時には結婚もし、4人の子どもを育て、46歳で離婚

その間には、絵本作家としてデビューもし、

生涯を通して100冊近い本を描いたそうだ。

 

そして57歳の時に

思う存分庭造りをするために小さな町に移り住み

スローライフ生活を営んだ。

 

その庭が素敵!!

 

山奥の荒涼とした30万坪の土地を切り拓いて育てた庭。

綺麗にプランニングされたフォーマルなお庭でもなければ

不自然なランドスケープガーデンでもない。

 

自分が住む家からの延長

まさしくコテージガーデン。

 

 ターシャは午後のティータイムを欠かさなかったそう。

自分が育て上げた庭を眺めながらのその時間は

お茶の美味しさもさることながら

何にも代えられない至福の時だったのであろう。

 

 ターシャの言葉から

 「たいへんでしょう?」

と言ってくださる方もありますが、私は庭の木や花に、特別なことは何もしていないのです。ただ好きだから、木や花に良いと思うこと、木や花が喜ぶだろうと思うことをしているだけ。草取りや水やりお怠らず、必要な肥料をちゃんとやっていれば、庭はそれに応えてくれます。面倒だと思ったり、忘れても、それはあなたの勝手。ただ元気のない庭になるだけです。ヤギや野生の動物に荒らされるのが嫌だったら、対抗策を取ればいいのです。

 引用元:著者|ターシャ・テューダー「ターシャの庭」

     写真|リチャード・W・ブラウン

     訳者|食野雅子 
     発行所|株式会社メディアファクトリー 
     発行者|清水能子 

     初版第一刷発行 |2005年6月3日         

 

 

 この言葉を読んで納得した。

だからあんな素敵なお庭ができるんだ。

 

心の底から好きだから

全身全霊を注げる。

それはやらされるものではなく

自ら自然と行うこと。

 

だからこんなにも人の心を打つものを

表現することができる。

 

自分が求めるもの

自分が心地よいもの

 

そこには何にも代えられない

空間がある。

 

だからこそ続けられるし

大変なことも苦痛とは思わない。

 

それこそが真にやりたいことなのだろう。

 

そこまで追求できる姿に

とても感銘を受けた。

 

ターシャの庭の魅力

それは昨日今日で作られるものではなく

時を経て、味わいを深めていく。

 

自然の声を聞き

語りかけるように

撫でるように

まるで我が子をあやすように

 

優しい笑顔で

草木に触れるその姿は

言葉はなくとも伝わる温かさが感じられる。

 

綺麗に整っているわけではない。

本当に自然に、

だからこそ生き生きとした庭。

 

四季を感じ、生命の営みを垣間見ることができる。

雑然とした中に、どこか整然さも感じられる。

 

写真で見ているだけでも

その生命力と壮大さが伝わってくる。

 

実際にその場に立つことができたら

どんな気持ちになるんだろう。

想像するだけで胸が弾む。

 

ターシャの庭は見学できる

92歳で亡くなるまで

訪問できるのは

「輝く季節」だけ。

 

庭が最も美しい6月。

それも週末のみだったという。

 

亡くなった現在も限定公開されているそうだ。

7月、9月、10月にチャンスがあり

日本からも観光ツアーなどもある。

 

もしこの先機会があれば

是非訪れてみたい。

 

おわりに

 

世の中には綺麗なものがたくさんある。

便利で、清潔、安全な暮らしもある。

 

でもなぜだか、ターシャのような暮らしに憧れる。

 

不便でも、そこにはそれ以上の価値がある。

綺麗な景色を眺めながら、好きなことをする。

贅沢は出来なくても、心はとても満たされる。

 

私もきっとそんな憧れを胸に

ここ伊豆高原へ移住したのであろうと

気持ちを再確認した。

 

 

www.bizucafe.com

 

この時代、自分の好きなことをしながら生きる。

それは案外難しいこと。

安定した生活を捨ててまで

踏み出すことへの不安は大きい。

 

しかしターシャの生き方を見ていると

そんな自分がちっぽけに見える。

 

やりたいのにやらない

それってすごく勿体ない。

せっかく与えられた人生

嫌々終わらせるのではなく

生きがいと共に充実させる。


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それは誰でもできない訳じゃない。

気持ちがあれば

そこに近づく道はきっと見つかる。

 

そう思って生きるだけでも

少しワクワクできる。

その気持ち忘れたくない。

 

 限りある命を

どう生きるか

改めて考えてみようと思う。

 

 ターシャ自身が描いたイラストで庭の全容を初めて明らかにしたこの本。

リチャード・W・ブラウンの写真と共に

四季折々のターシャの世界が映し出されている。

ターシャの遊び心も加えられ、ターシャの世界に引き込まれる。

ガーデニングが好きな人はもちろん

心が疲れた人、生き方に迷う人にも見て欲しい1冊。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

↓↓Youtube「黒豆くんの高原生活」もみてね♪