珈琲屋美豆 GalleryBizu

伊豆高原への移住・カフェ経営・伊豆の観光情報など、その時々の思いで言葉を紡ぐ言の葉ブログ。

【雑記】母の車に乗っていた知らないおじいさん!?この人誰???認知症で運転か!?

認知症!?自分の車も分からない!?

 

先日信じられないことがあった。

それは買い物から帰ってきた母の話

 

その日はそんなに時間のかからない買い物。

その割に帰宅が遅かった母。

そしてぐったり・・・。

 

発した第一声。

 

『大変だったの!!』

 

なに?どうしたんだ?

 

『知らないおじいさんが

私の車に乗ってたの!!』

 

???

 

事件??

 

いまいち状況がつかめない私に

勢いよく話し始めた内容は

こういうことだった。

 

いつものように、高齢者優先の駐車場に車を停め店内へ

買い物を終え荷物片手に外に出た母。

 

目に入ったのは、

ブレーキランプの点灯する自分の車。

あっ!!ライト付けっぱなしだった!

たまにやってしまう失敗

またやっちゃたな・・・と車に近づく。

 

ん!?なんだかおかしい!!

え?誰?

 

運転席に座る

見知らぬおじいさん。

 

恐る恐るドアを開けてみると

シートベルトを締めて

一生懸命エンジンをかけようとしている所だった

もちろんかかるはずはない。

 

🙅『これは私の車ですよ』

 

その声に我に返ったように

『すいません』と車を降りるおじいさん。

どうやって来たのか聞くと

 

👴『車だ』

 

そう答える。

 

どこにあるの?と聞くと

 

👴『・・・』

 

そこから大捜索が始まる。

 

おじいさんは、一つずつキーをかざして

👴『開かないな・・・』

と。

 

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手当たり次第に・・・。

つまり自分の車がどんな車なのかさえ分かっていない。

 

一体おじいさんの車はどういう車なのか確認すると

👴『軽自動車だ』という。

でもおじいさんは、普通自動車にもキーをかざして試していた。

 

そして母と共にやっと見つけた車。

やはり軽自動車だった。

しかし母とは違う車種。

 

それよりも、

百歩譲って,たとえ自動車を間違えたとしても、

普通なら、ドアを開けた瞬間に気が付くはず。

母の車は座布団も敷いてあるし、小物も色々置いてある

明らかに違う.

 

助手席には買い物した荷物も積みこんであり、

全く気付いていない様子だったのだ。

 

車が見つかって、荷物の積み替えを手伝い、

別れ際にこう言っていたと言う。

 

👴『本当に申し訳なかったね。人の車に乗ってしまうなんて情けないことだ。しかし、車がないとどこにも行けないもんだから。不便なんだよね・・・。』

 

言いたいことは分かるが
そういう次元の話ではない。
車に乗るということは、
自分の命、そして周りの命までも握ること。
それが自覚できないのなら乗ってはいけない。
その判断すらできない状況なのだろうが・・・
周りに気付いてあげられる人がいればよいのだが。

私もその場にいたら何らかの対処ができたが

悔やまれる。
これはほんとに社会問題だ。

 

 

そのおじいさんが無事に帰ることができたのか

母は心配しながら見送った。

そして、これからはきちんと鍵もかけておかないと

何があるか分からないなと反省したという。

 

 

うちの母も高齢ドライバー。

その為、家族も本人も日頃から注意しあっている

いつまで乗るかというのも、最近はよく家族で話し合いになり

様子を見ながら、そのタイミングを伺っている。

 

母自身、他人ごとではないと強く受け止め

免許返納の時期を模索している。

 

今回のことを受け、改めて考えさせられた。

 

明らかに認知症のような感じ。

 自分の車がわからない。

そんな状態の人が運転をしている。

考えただけで恐ろしい。

 

昨今問題になっている、高齢者ドライバーによる事故。

 

確かに、私の住む地域も車がないと何かと不便

その為、無理をしたくなる状況も分かる。

しかし、何かあってからでは遅い。

自分だけではなく、

家族や周りの人まで巻き込んでしまう恐れもある。

 

本人はもちろん、周りが見ていておかしいなと思ったら

すぐに運転はやめたほうがいい。

 

この辺りは判断が難しい。
もう少し徹底した判断基準が必要になってくるのは間違いない。
また、免許返納しても

暮らしやすい地域づくりにも力を入れていかないと
現状は変わらないだろう。

 

 

もちろん高齢者だけに限らず言えることだが、

先日は私の店の駐車場で

20代くらいの若者の事故があった。

ブレーキとアクセルの踏み間違い。

 

事故は

どんな人にも起こりうること。

改めて感じた。

ハンドルを握ることへの責任感

一人一人がしっかりと見直す時が来ているのかもしれない。


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みんなみんな大切な命。

ちょっとした不注意で取り返しのつかないことになる。

そんなこと、悲しすぎる。

避けられないこともある。

でも防げることは未然に防ぎたい。

 

ひとりひとりの行動が

命を救う。

 

あのおじいさんは、あれからどうなったのか・・・
これをいい機会に、気持ちを改めてくれていることを願う。

 

 

自分自身深く考えさせられる出来事だった。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。