今週のお題「クリスマス」
幼稚園教諭時代。
ちょっとした発見のあったクリスマス会の
エピソード。
目次
・クリスマス会
この時期の一大イベント。
クリスマス会。
私の園はマンモス園。
400人くらい園児がいたのかな。
全員が集まってお遊戯室でクリスマス会を行う。
お歌を歌ったり、ゲームをしたり。
そして先生からの出し物。
この日のために園児が帰ってから
毎日練習を重ねる。
1番印象に残っているのは
真っ暗にした部屋の中で
静かに奏でる
演奏してる自分が1番感動していたかも(〃∇〃)
園児達も、いつもとは違う先生たちの雰囲気に
静かに聞き入っていたのが印象的だった。
そんなことより
園児たちが一番楽しみにしているのは
サンタクロースからのプレゼント。
1人1人にサンタさんから手渡されるのだ。
*サンタクロースはお母さん?
そしてそのサンタクロース役をするのが
PTAの役員さん。
つまり保護者なのだ。
ということは、
園児の中のお父さんお母さん。
大体3人くらいのサンタさんが登場する。
サンタクロースの衣装を着て
顔にはひげを付け
出来るだけばれないように。
年長さんくらいになると
それでも
『~君のお母さんだね』
なんてコソコソ話してる光景も見られる。
その年、
私は年少児の担任だった。
クラスのKくんのお母さんが
サンタクロース役の一人だった。
Kくんはクラスで1、2を争うやんちゃ坊主。
一体どんな反応を示すのかな・・・
お母さんだって気付くのかな・・・
とても興味深く見守った。
少しづつ近づくサンタさん。
みんな嬉しそうにプレゼントを受け取っていく。
そしてとうとう彼の前へ来た。
🎅『メリークリスマス』
そういってプレゼントを手渡されると
👦『ありがと』
か細い声で照れながら受けっとた。
普段は
👦『クソばばあ~』
なんて言って
お母さんの言うこと全然聞かない
やんちゃ君。
なのに、あの姿。
思わずほっこり。
これって、やっぱり気付いてないんだよね。
可愛いところあるじゃん!
心があったかくなった所で
クリスマス会も無事終了。
*知らなかったのは先生だけ!?
お部屋に戻り
お給食の時間。
もちろん話題は
クリスマス会の話。
聞き耳を立てていると
『サンタさん、Kくんのお母さんだったね!』
・・・(⊙⊙)ナヌ‼
バレていたのか・・・。
もしかして・・・
と、Kくんのもとへ。
👧『サンタさんって・・・?』
👦『僕のお母さんだったよ!』
なんだ、気付いていたのか・・・。
『せんせー、わからなかったの?』
・・・(lll-ω-)チーン
子ども達の純粋な心に
癒されていた私のほうが子どもだった。
*空気を読む
それにしても
分かっていたのに
あの場では、心から信じているような
キラキラした瞳。
いや、きっとあの瞬間は
夢の世界にいたんだよね。
大人でも
着ぐるみのキャラクターに
テンションが上がったりする。
人が入っているのが分かっていてもね。
それにしても普段
『サンタさんなんていないよ~』
なんてふざけてる子達がだよ
あの場で
『サンタさんじゃないよ~、~くんのお母さんだよ!』
って騒ぎ立てる子がいてもおかしくないのに
あの場はあの空間を楽しむ。
あんなに小さな子ども達も
そんな空気を読む
なんてことが自然にできるんだな。
こんな言い方をすると大げさかもしれないが
そんなことを感じた日だった。
・最後に
クリスマスって
大人でも子どもでも
心躍る
そんな素敵な日
どんな行事でも
初めは誰かが作り上げた
架空のものかもしれない。
それでも
信じて楽しむ心。
幾つになっても
忘れたくないなと思う。
もちろん私も信じてる。
いつか私の所にもサンタクロースが
現れることを(๑′ฅฅ‵๑)ニャハ♡
最後までお読みいただきありがとうございました。