コーヒーカップの中を覗くと・・・
そこにはまさかの
入れ歯が!?
思わぬ光景に
スタッフ一同言葉を失い
ただただ苦笑い・・・
忘れられない
そんな忘れ物のお話。
目次
忘れ物
お店をしていると
お客様の色んな忘れ物に
遭遇する。
すぐに段ボールいっぱいの忘れ物がたまる。
持ち主が見つかるのは
ほんの数個。
基本的にはある程度お店でお預かりしておき
定期的に警察に持っていくと良い。
お客様から問い合わせがあれば
「警察署に届けました」
とお答えできる。
今回はそんな忘れ物について
愛知県でお店をやっていた時の出来事を
振り返ってみよう。
上着
忘れ物で一番多いのは
身につけているもの。
上着や帽子、手袋など。
来るときには身につけてきたが
店内で外し、帰る時には忘れる。
体もあったかくなるし
話に夢中になったり
お尻の下敷きになったりしていて
悲しげに置いてけぼりになった
その光景は
よく目にした。
これはなかなか取りにみえる方は
少ない。
どこに忘れたかも分からなかったり
忘れたことすら忘れていたり。
現に伊豆高原の今のお店でも
先日上着の忘れ物があり
1か月ほどしてまた来店した時に
先日忘れてましたよとお渡しすると
「ここにあったのか
と言うか、
忘れたことすら忘れてた」
とおっしゃられた。
そういうことも多い。
ハンカチ・ペン
これも、使って忘れていく
典型的なもの。
ブランド物のハンカチや
高級そうなペンなどは
必ず問い合わせがあり、
持ち主が見つかる。
後は大体そのまま放置かな・・・。
携帯電話・スマホ
これも結構多い忘れ物。
コーヒーを飲みながら
いじったり、手元に置いてたり
小さくてテーブルにも馴染んでしまうので
忘れられてしまう。
この場合は必ず電話があり
取りに見える。
確かに無いとすぐに気付くし
手元にないとちょっと不安だったりする。
そして必死で探す。
なので比較的早く手元に戻る。
眼鏡・サングラス。
これも多い。
サングラスは店内に入れば
外す人が多い。
また
新聞や雑誌を読むために
眼鏡をかける。
外してすぐにしまえばいいが
置いておくと忘れる。
同様に、眼鏡はかけたまま帰り
眼鏡ケースを忘れる
というパターンもある。
取りにみえるかは、眼鏡による。
最近は100均でも老眼鏡が買えたりする。
その手のものはほとんど取りにみえない。
本・雑誌・新聞
自分で持ってきた雑誌類を
読んでいて置いていく方も多い。
これは判断にとても困る。
本類は忘れていかれたのかなと思うが
週刊詩や新聞は読み終わっていらないから
置いていくというパターンも多い。
傘
これは雨上がりに多い。
来る時は降っていて
帰る時にあがっていると
ほぼ忘れる。
気付くと傘立てには10本ほど
傘がたまっていることもある。
これも安いビニール傘は最後まで残ってる。
財布
小銭入れなど小さなものは
時々あった。
中身は小銭だったり
常備薬だったり。
ゲームのコインだったり。
子どものおもちゃの財布だったり。
この辺りもあまりとりにみえることはなかった。
鞄
不思議だけど
鞄ごと忘れる方も何度かあった。
いやいや、帰りに身軽すぎると思わないのかな・・・
それもかなり大きめのちゃんとした鞄だったりする。
さすがにすぐに取りにみえるけど。
普段あまり鞄を持ち歩かないような人なのかな。
なんて思ったりした。
手帳
これも何回かあった。
もし自分が忘れてたら
顔面蒼白もの。
やっぱり手帳はあまり人に見られたくはない。
個人情報も載ってたりするしね。
さすがに店側としても
中身を見るわけにいかないし
大切に保管していたが
結局持ち主は現れず・・・だった。
野菜・果物
変わったものだとこれもある。
袋に入ってて、なんだろうと見てみると
サツマイモだったりみかんだったり・・・。
恐らくお連れの方に頂いて
持ち帰るのを忘れてしまったのだろう。
これもすぐ思い出せば取りに来るだろうが
結局そのまま置き去りということが多い。
さすがに食べるわけにはいかないし
段々しおれていく姿が
とても切なかった。
ある時はサツマイモから芽が伸びて
とても可愛かったので
しばらくお店に飾ったりもした(笑)
ナンバープレート
事件!?
朝、店に出勤すると
駐車場にナンバープレートが落ちていた。
なぜ?
さすがにこれはすぐに警察に連絡。
結構しっかり事情聴取された。
「どのあたりにありましたか?」
「表向きでしたか?裏向きでしたか?」
「何時頃に見つけましたか?」
などなど・・・。
えっと・・・
そこまで気にしてなかった。
これからはしっかり記録しておかなきゃ!と思った。
結局それは常連さんの落とし物?だったようで
「ありがとうございました」
と、お茶をしに来た時に
お礼を言われた。
なぜ、どういう経緯で起きたのか
さすがに聞けず、真相は謎だが
変な事件とかではなかったようなので
とりあえず一安心。
入れ歯
そして1番記憶に残っているのが
冒頭に書いた
「入れ歯」
どういう状況だったかと言うと
お客様が帰られて
バッシング(お皿を下げること)
に行ったスタッフ。
何やら神妙な面持ちで
戻ってきて
無言でコーヒーカップを見せる。
覗き込むと
まさかの光景が!!
コーヒーに浸かる入れ歯!!
(´⊙ω⊙` )
そう、半分ほど残っているコーヒーの中に
入れ歯が入っていたのだ。
何だか目玉のおやじのように
カップの中で珈琲にゆったり浸かっているような
そんな感じにさえ見えた。
それにしても
コーヒーもまだ残っているし
この現実をどう受け止めるべきか
スタッフ一同困惑。
これは一体どういうことか・・・。
①はずして忘れていった。
はずすかな?忘れるかな?
②いらないから捨てていった。
急に不要になる?ならないとは思うけど・・・。
➂気付かないうちに取れて忘れていった。
飲みながら外れてしまうこともあるのかな・・・。
まだ入れ歯ではないので良く分からないが・・・。
④コーヒーの中で洗浄中。
洗浄能力はないと思うが、それどころか
ステインで黄ばまない?
皆さんはどう思いますか?
とにかく色々なことを想定してみたが
どちらにしても不思議!
そして一体どうしたものか・・・。
とりあえず、必要なものだろうし
すぐに気付いて取りにみえるはず。
そう考え、洗ってお預かりしておくことに。
しかしその日も、また次の日も
連絡はなく、置き去りにされた入れ歯。
この日はとても混んでいた日で、
本来すぐに気付けば
声をおかけすることができた。
しかし手が空いていないと
バッシングは後回しになることがある。
私自身バタバタしていて
ホールに目が行き届かず反省している。
しかし定かではないが、
帰り際に目にした
恐らくあの方だろうという
察しはついている。
ご年配の女性のお客様だった。
しかし連絡先も名前も知らない。
不便しているかもしれない。
新しく作るとなるとお金もかかるだろう。
差し歯とかではなく、がっつり総入れ歯だったし、
困っているだろう・・・。
と思いながらもやはりナーバスなこと。
触れて欲しくないかもしれない。
そっとしておいてほしいかもしれない。
とても難しい問題。
どちらにしても
待っているしかない。
それから何週間か、何か月か
そのお客様はみえず
忘れかけていた頃
ある日やっと訪れた。
恐らくあの方だろうと
私が勝手に思っている方が。
しかし
何も変わらない様子。
結局何も言われなかった。
そして、私も確信が持てない為
お聞きすることも出来ず・・・。
今でもあの時のことは
モヤモヤしたまま。
コーヒーに浸かる入れ歯の残像だけが
目に焼き付いている。
真相は闇に葬られた。
お店に忘れ物をしたら
「○○忘れていませんでしたか?」
そんなお問い合わせの電話が
よくかかってくる。
もちろんその時に手元にあれば
すぐにお答えできるし
店内、外を一通り見てみて
無ければありませんでしたとお答えする。
しかしスタッフがたくさんいるお店などでは
引継ぎが上手くいってなかったり
その時は忙しくてしっかり探せなかったり
することもある。
出来れば日を改めて
何度か確認してみるのも大切なこと。
もしかしたら後から出てくるかもしれない。
私も、愛知県のお店の時
マフラーのお問い合わせがあり
スタッフに確認したが
その時点では見当たらなかった。
その為、
「見当たりませんでした」
とお答えした。
しかしお店が終了後
駐車場に落ちていることに気付いた。
恐らく他の車が停まってしまい
隠れていたのだろう。
申し訳ないことをしてしまったと
連絡先をお聞きしていなかったことを反省し
心苦しく思っていると
次の日にもう一度その方から連絡があった。
「やっぱりないですか?」と。
きっと、確実に私のお店で無くしたと
確信していたのだろう。
無事にお返しすることができ
ホッと胸をなでおろしたこと
今でも覚えている。
お店側としても出来る限り
持ち主の方にお返ししたい。
しかしなかなか連絡先お聞きするのも
難しいこともある。
今の時代個人情報を言いたくない方もみえる。
その為
「後日出てくる可能性もありますので
もし見つからないようでしたら
数日後にまたご連絡ください。」
と一言お伝えしておくと親切だ。
おわりに
こうやって見てみると
本当に色々な忘れ物があり
その量にも驚く。
自分も時々やってしまい
お店の人が急いで追いかけてくれる
なんてこともあり
他人ごとではない(;^_^A
最近では1年ほど前に
眼鏡を無くしてしまい
恐らくどこかのお店に
置いてきてしまったのだろうと思うが
それさえも記憶にない。
すぐに気付けば分かるのだろうが
忘れたことに気付かないと
いつまで持っていたかな・・・
と振り返ってみるものの
大体記憶はあいまい。
忘れ物を見ていると
なんだかおいてけぼりになった
悲壮感を感じる。
きっと私の眼鏡も
どこかでそんな姿をしているのかと思うと
心が痛む。
そんなことを思うたびに
忘れない努力
心がけをしなければならないなと
肝に銘じるのだった。
こういう忘れ物、落とし物防止グッズが
必要ですね(^^)↓
最後までお読み頂きありがとうございました。
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