珈琲屋美豆 GalleryBizu

伊豆高原への移住・カフェ経営・伊豆の観光情報など、その時々の思いで言葉を紡ぐ言の葉ブログ。

【雑記】チョコレートパフェが食べたくて!?消極的だった小学生時代の私を突き動かしたもの。

チョコレートパフェを食べるために
思い切った行動に出た私。
消極的な私を突き動かした思いとは。。。

 


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自分の店を持つという夢をかなえた根源は

ここにあるのかもしれない。

 

さかのぼること小学時代。

 

小学校は家から歩いてすぐ。

そして、学校帰りには目の前にあるそろばん教室に通っていた。

 

先生は中年の女性。

50人くらい座れる会議机に

並んで座ってひたすら問題を解く。

 

そんな中、1年に1度、、だったのかな?

全国そろばんコンクールがあった。

そこに参加できるのは

そろばん教室の中で選ばれしもの。

 

選考基準としては

その時点の自分の級より一つ下の級の問題を解いて

点数が上位であること。

 

これはすごく自信があって

なぜなら昨年も選ばれて参加していた。

 

もちろん今年も!と意気込む私。

 

大会に参加できる、それはとても名誉なこと。

でも、小学生の私にとって

そこで成績を残すこと

盾がもらえること

そんなことよりも重要なこと。

 

それは、大会の帰りに連れて行ってもらえる

レストランで

 

チョコレートパフェを食べること‼

 

そう、ご褒美として先生がご馳走してくれるのだ。

 

もちろん、普段食べれないようなものでもない。

親におねだりすれば、それくらいはかなえてくれただろう。

 

しかしやはり、

選ばれしものだけの特権

そんな優越感がたまらなかったのだろう。

小学生ながら腹黒いなと、

まじめに大会に挑みたい人に申し訳なかったと

今さらながらに思う。

 

さあ、その年の選考会。

やる気満々で挑んだ。

 

結果、得点順位は1番!

もちろん選ばれるのは私。

 

が。。。

 

なぜか私よりも5点下だった友達が選ばれた。

 

納得できない。

なぜ。。。

という気持ち。

そして悔しさがこみあげてくる。

 

しかし、引っ込み思案の私。

意見を言うなんてもってのほか。

きっと先生は、私の声すら聞いたことがなかったと思う。

 

でも、チョコレートパフェが食べたい。

勝者だけが味わえる、あの特別な時間。

 

その思いが私を突き動かした。

 

『先生、、、私のほうが5点上でした』

 

勇気を振り絞ったか細い声

 

先生は、初め何のことだかキョトンとした様子。

 

状況を理解した先生は、こう言った。

 

『ごめんね。もう選んじゃったから今回はあきらめてね』

と。

 

まるで、

 

『あなたは昨年も行ったしね、5点くらいいいじゃないの』

 

 と言わんばかりに。。。

 

 

 悔しくて悔しくて

泣きながら帰宅した。

 

その夜。

大会に出場する友達が訪ねてきた。

 

『もう一度選考テストをやるから、練習しておくようにと先生から言われた』

と、練習用の問題用紙を一枚持ってきた。

 

チャンスは訪れた。

 

次の日、その友達との一騎打ち。

 

結果。

 

見事勝利を勝ち取り、チョコレートパフェへの

いやいや、

そろばんコンクールへの切符を手に入れた。

 

そして、無事に勝利のチョコレートパフェ

味わうことができた。

 

のちに聞いた話では、

先生は、

 

『普段大人しい私が、自ら訴えてくるなんて驚いた。

これはちゃんとこたえてあげないといけない。』

 

と思ったそうだ。

 

振り返ってみると

ここまで生きてきて

自分の負けず嫌いが起こした

小さな奇跡は数知れず。

 

やはり、どんなことにも譲れない気持ち

自分の思いを強く持つことの大切さ

 

泣く泣く諦めるのではなく

ダメもとでぶつかってみる

 

そんな強さの大切さを実感した出来事だった。

 

きっとその変なプライドと負けず嫌い

今の私を作っていると言っても

過言ではない。

 

今、自分の店を持つという夢をかなえた

その根源はここにあるんだろうな。

 

昔の私を知る人は、

あのおとなしい子が、お店を持ったなんて信じられない。。。

とよく言われる。

 

最後に。。

 

くだらないことでもいい

何か一つでも譲れないこと

大切にしたい信念を持つこと

それって生きていく上で

大切なことだと

改めて感じる。

 

幼き頃のたわいもない思い出話

最後まで読んでいただきありがとうございました。